| ダブルお万の方にインタビュー | |
| ハガクレ |
今回はWゲスト！「ダブルお万」でーす！こんにちはっ |
| お万の方A |
よろしくお願いいたします |
| お万の方B |
よっろしくぅ |
| ハガクレ |
うっわ〜。同じ名前でもノリが全然違いますねぇ。ではまずそちらの（ちょっと暗めの）お万さんから、どうやって家康さんの側室になったのかを伺ってみようと思います！ |
| お万の方A |
わたくしですか・・・・ |
| ハガクレ |
あ、はい。えーとぉ、お万さんはどうして家康さんと知り合ったんですか？？ |
| お万の方A |
はい。わたくし、父が大阪で医者をしておりまして・・・。で、花嫁修業にと、どこかのお姫様の侍女として働くことになってのでございます |
| ハガクレ |
へぇー。そのお姫様って？？ |
| お万の方A |
家康殿の正室になられた築山殿でございます |
| ハガクレ |
えっ！！築山殿！？ |
| お万の方B |
あー、なんか聞いたことあるぅ〜。家ピーの最初の正室でしょぉ？ |
| ハガクレ |
（い・・・いえピー？？）お万の方Bさんは知ってるんですか？ |
| お万の方B |
なんかね、聞いたよー。めちゃ怖かったんでしょ？鬼みたいな奥さんだったって言ってたー。鬼嫁なんでしょ？キャハ！家ピーね、頭上がんなかったんだってー。あの家ピーがだよ？うふふふ |
| ハガクレ |
あー、お万の方Aさんは、築山殿の侍女だったって事ですか？で？なんで家康さんと？？ |
| お万の方A |
それが、築山殿と家康殿が結婚することになり、ワタクシも侍女ですので、身の回りのお世話をするためについていったのでございます。そこで・・・ |
| ハガクレ |
え？まさか無理やり？？ |
| お万の方A |
はい・・・ |
| お万の方B |
ひっどーい！家ピー！ |
| ハガクレ |
あのー、築山殿ってどんな女性でした？？ |
| お万の方A |
言っていいんでしょうか・・・ |
| ハガクレ |
もう言ってくださいよ！いまさら遠慮したって、ねぇ？ |
| お万の方B |
そうよそうよー！あたしも聞きたーい！ねね、どんな人だったのぉ？ |
| お万の方A |
それはもう恐ろしいお方でした。なんせ今川の出身でございますゆえ、家康殿は本当に気をつかっておいででした。生まれながらのセレブなお姫様ゆえ、自分がこんな格下の家康殿と結婚させられたことにも怒っておりましたし、田舎だなんだといつもバカにしておりましたゆえ |
| お万の方B |
家ピーは天下人なのにぃー |
| お万の方A |
その頃はまだ今川の家臣のようなお家柄でしたのですよ。で、プライドが高い築山殿に疲れたのか、ある日わたくしを・・・ |
| ハガクレ |
でも築山殿に怒られなかったんですか？？？ |
| お万の方A |
ええ。もう大変なことになってしまいました。妊娠がバレたわたくしは、裸にされ、紐でぐるぐる巻きに縛られ、城の裏の林に捨てられたのでございます |
| ハガクレ |
ええっ！すごい！ |
| お万の方B |
なにそれぇ！なんでやられっぱなしなのよ！ばっかみたい！ |
| お万の方A |
仕方のないことでございます。わたくしは、侍女でござますゆえ・・・。わたくし、どうしていいかわからず、林の中で泣いておりましたところ、たまたま家康殿の家臣・本多重次様が通りかかり、助けていただいたのです |
| ハガクレ |
良かったねぇ。じゃあ無事出産できたんだ |
| お万の方A |
はい。家康殿の次男・秀康を出産いたしました |
| お万の方B |
えっ！じゃあうちの子のお兄ちゃんじゃん |
| ハガクレ |
そうですよ！いまさら何言ってんですか！こちらのお万さんはあなたの大先輩ですよ！ |
| お万の方B |
へー！知らなかった！だって、秀康さんて人、徳川のどこにもいなかったよー |
| お万の方A |
そうなのです・・・ |
| ハガクレ |
えっ？そうなの？なんで？ |
| お万の方A |
まず、家康殿は本当に自分の子かどうか、お疑いでした。それに生まれたときの顔が魚に似てるという理由で可愛くないと・・・ |
| ハガクレ |
えぇー！ひっどーい！！ |
| お万の方B |
あの家ピーが！？ウソみたい！うちの子の時はめちゃくちゃ可愛がってたのにぃ |
| お万の方A |
・・・・・。うちの秀康は次男でありながら、豊臣秀吉の養子に出され、その後結城家の養子に出され・・・。まこと、ツライ人生を送ることとなってしまったのです |
| ハガクレ |
あれ？徳川の二代将軍の秀忠って確か三男だよね？ |
| お万の方A |
はい。うちの秀康は次男でありながら、将軍にもなれず・・・・ |
| お万の方B |
はぁー。なんか気の毒ぅ。同じ名前でも大違いだねっ |
| ハガクレ |
お万の方Bさんは子供生んだんですか？ |
| お万の方B |
うん。十男の頼宣と十一男の頼房を生んだんだ |
| ハガクレ |
なんで家康さんの側室に？？ |
| お万の方B |
あのね、うちもともとパパがお城持ちだったんだ。だから側室の中では身分高いほうなんだよアタシ でもってね、家ピーが５３歳の時に関東を見回りしてたの。そん時にうちの城に来てね、アタシのことカワイイから側室にしたいって言ってきたんだ |
| ハガクレ |
家康さん５３歳！？え？じゃあお万の方Bさんはおいくつ・・・？ |
| お万の方B |
アタシ？14歳だったんだ |
| ハガクレ |
えええっ！いいの？おっさんじゃないですか！？ |
| お万の方B |
だって、天下人だよ？うちのパパなんか喜んでたよー。それに家ピー、うちよりお金持ちだし、好きなもの何でも買ってくれたしさ、それにね、優しかったよー！ |
| ハガクレ |
そうなんですかぁ |
| お万の方B |
子供もね、十男と十一男生んだらすっごい喜んじゃってぇ〜。
頼宣には御三家の紀州家をくれたし、頼房にも水戸家をくれたよ アタシの息子は２人が御三家になったんだ |
| お万の方A |
うらやましいですわね・・・それに比べてうちの子は・・・ |
| ハガクレ |
ま・・・まぁ人生色々ありますしね。ねっ？お万の方Bさん？ |
| お万の方B |
そうだよそうだよー！ |
| お万の方A |
なんか貴方に言われてもあまり説得力がありませんわね・・・ |
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