| 鶴姫にインタビュー | |
| ハガクレ |
今回はとーってもかわいいお姫様！鶴姫様にきていただきました！こんにちは！ |
| 鶴 姫 |
こんにちわぁ |
| ハガクレ |
かわいいですね〜。今おいくつですか〜？ |
| 鶴 姫 |
えっとね、8歳になりました |
| ハガクレ |
へー。8歳ですかー？お父さんは将軍の綱吉さんで、お母さんは側室のお伝の方様だよね？ |
| 鶴 姫 |
うん！そだよ！ |
| ハガクレ |
お子さんは鶴姫様だけなのかな？？ |
| 鶴 姫 |
んっとね、弟がいたんだけどね、５歳の時に死んじゃったの。だからね、子供は鶴だけなの |
| ハガクレ |
そっか〜。お父さんは優しい？ |
| 鶴 姫 |
うん。あのね、うちのパパはね、犬をとーっても大事にする優しいお方なの。犬を殺しちゃダメっていう法律も作ったんだよ！優しいでしょ？ |
| ハガクレ |
そっかー・・・（あの悪法生類憐みの令のことか・・・）じゃあママも優しい？ |
| 鶴 姫 |
うん。でもね、弟の徳松が死んじゃってからは寂しそうなの。だってね、だってね、パパねすっごいモテモテだからいっぱい恋人がいるの。ママね、ちょっと可哀相 |
| ハガクレ |
将軍だもんねぇ |
| 鶴 姫 |
でもね、将軍だからってね、ママを悲しませるパパは嫌い。こないだもね、常盤井っていう女の人がきてね、パパと仲良しなの |
| ハガクレ |
常盤井さんといえば京都からきたすっごーい頭がいい女の人だよね |
| 鶴 姫 |
そうみたい。ママがね、常盤井がきてからね、勉強しなさい！ってすっごくいっぱい言うの。鶴、疲れちゃうんだ |
| ハガクレ |
そっかー。でも鶴姫様はお姫様なんだからいっぱいお勉強しなくちゃね。それでステキな人のところにお嫁さんに行くんでしょ？ |
| 鶴 姫 |
でも鶴、もう結婚するお方が決まってるもの。だから今からお勉強してもしょうがないでしょお？ |
| ハガクレ |
えっ！？もう決まってるの？？ |
| 鶴 姫 |
うん。あのね、鶴が9歳になったら結婚するんだって。紀伊家の綱教様というお方なの |
| ハガクレ |
そうなの？寂しくないの？ |
| 鶴 姫 |
ママと離れるのは寂しいけど、鶴が行くのは江戸の中にある紀伊家だから寂しくないの |
| ハガクレ |
え？紀伊に行くんじゃないの？ |
| 鶴 姫 |
違うよぉ。お屋敷はね桜田門から出てすぐ近くだよぉ。だから鶴ね、ママに会いに大奥にも遊びに行くんだ〜 |
| ハガクレ |
そっかー |
| 鶴 姫 |
それにね、あのね、これナイショだよ。桂昌院おばあちゃまがね、鶴のねダンナ様が将軍になればね、いつでも会えるっていうんだ |
| ハガクレ |
は？鶴姫様のダンナさんが将軍？？（ムム・・・これはなんだか怪しいですな） |
| 鶴 姫 |
だってね、徳松は死んじゃったしね、パパの他の恋人にも男の子が生まれないんだって。だからね桂昌院おばあちゃまとママはね、鶴のダンナさんを新しい将軍にしようと思ってるんだって |
| ハガクレ |
でも他の人たちが黙ってないでしょ？ |
| 鶴 姫 |
あのね、桂昌院おばあちゃまはね、大丈夫って言ってたよ。おばあちゃまの力で鶴のねダンナ様をね、将軍にするんだって。そしたらね、鶴はねいつでも大奥に来れるんだよって言ってた |
| ハガクレ |
ほぉ・・・ |
| 鶴 姫 |
こないだもね、おばあちゃまはね、徳松が死んだ後の鶴は希望の光だって言ってた。だからね、鶴のためにねケンペルっていう外人を呼んでね、西洋のダンスを見せてくれたの |
| ハガクレ |
へぇ〜 |
| 鶴 姫 |
あとね、鶴ね、牧野成貞っていう家来がお気に入りなの。優しいから。そしたらねパパがね成貞に命令して能のパーティをしてくれたの |
| ハガクレ |
牧野成貞？？あれ？たしかその人の娘さんってパパの側室だよね？ |
| 鶴 姫 |
安のこと？あのね、うちのパパすごいんだよ！成貞がお気に入りだからってね、阿久里っていうね、成貞の奥さんを恋人にしたの。でね、成貞の娘の安のこともね、恋人にしたの。パパと成貞って仲良しなんだね |
| ハガクレ |
え？？でも、成貞がかわいそうじゃない？？だって成貞の好きな人が今は成貞のおうちにいないんだよ？ |
| 鶴 姫 |
でもお城で会えるでしょ？鶴もね、成貞のことスキだから成貞のおうちの人が大奥に来てくれてうれしいんだ |
| ハガクレ |
無邪気なお姫様ですね・・・。んーじゃあ鶴姫様からみて大奥はどんな感じなのかな？ |
| 鶴 姫 |
んーとねぇ、こないだねちょっと思ったんだけど、怖い人がいっぱいいるんだ |
| ハガクレ |
怖い人？？ |
| 鶴 姫 |
うん。女の人しかいないんだけどね、すれ違う時とかね、いっつもにらみ合ったりね、クスクス笑ったりね、感じ悪いの。鶴ね、あーゆーの嫌い |
| ハガクレ |
あー・・・、大奥は色々ありそうですもんねぇ |
| 鶴 姫 |
でもね、大奥で一番エライのは桂昌院おばあちゃまなんだって！でね、次がね御台所の信子様なんだけどね、信子様はねあんまりお外に出てこないの。でもね、ママはね、私のほうが子供を産んだからエライって言ってた |
| ハガクレ |
そっかー |
| 鶴 姫 |
ママはね、「あの人は京都のお嬢様だから気取ってる」っていっつも言うよ。でもね、前にね、他の女の人がねママのこと「卑しい身分のくせに」って言ってたの。ねぇ卑しいってどういう意味？？悪いこと？ママってエライ人なんでしょ？ |
| ハガクレ |
うっ・・・。んーーー、難しい質問ですねぇ〜。でもね、鶴姫様を一生懸命育ててるんでしょ？だからいい人なんだよきっと |
| 鶴 姫 |
よかったぁ。だってね他にもね「学がない」とかね「立ち振る舞いが下品」とかね、鶴にはわかんない言葉を言ってるの。聞いたことがない言葉ばかりで、鶴わかんないんだ |
| ハガクレ |
えっとぉ・・・あのね、他の人が色々言うのはあんまり気にしないほうがいいよ |
| 鶴 姫 |
そうかなぁ？ |
| ハガクレ |
そうだよー！それより鶴姫様のダンナさんになる人のこと聞かせてよ〜 |
| 鶴 姫 |
えぇー。綱教様のことぉ？んー、鶴もあんまりわかんないの。けどね、綱教様は絶対に鶴の嫌がることとかしちゃいけないんだって。鶴のほうが上なんだっておばあちゃまが言ってた。だから安心して結婚しなさいだって |
| ハガクレ |
まぁそうかもね。鶴姫様は将軍家のお姫様だもんね |
| 鶴 姫 |
だから鶴あんまり知らなくてもいいの。好きなようにしなさいって言われてるから |
| ハガクレ |
そうですか・・・。じゃあ結婚して幸せになってね |
| 鶴 姫 |
うん！ありがと！！ |
| ※補足 この後、無邪気な鶴姫様は28歳という若さで死んでしまい、ダンナさんの綱教もすぐに死んでしまいました ということで、将軍にはなれずに終わってしまいました |
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