牧 |
ハガクレ
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今回はちょっと恐ろしい組み合わせのお二人に来ていただきました!江戸時代の漢学者・頼山陽の正妻と愛人のダブルゲストです
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梨影
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あ・・・。あの・・・。は・はじめまして・・。妻の梨影(りえ)と申します
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江馬細香
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お初にお目にかかります。江間細香と申します
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ハガクレ
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あ、よろしくおねがいします。んーーなんだか対照的なお二人ですね
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梨影
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あ・・・・そ・・・そうですか
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江馬細香
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そうでしょうね。私とこの方は全く違うタイプですから
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ハガクレ
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えっと、梨影さんが正式な奥さんなんですよね?
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梨影
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は・・・はい。そうです
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ハガクレ
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妻なのに愛人がいていいんですか??
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梨影
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それは・・・。やはり・・・あの・・・
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江馬細香
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嫌に決まってるしょう?
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ハガクレ
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じゃあなんで??
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江馬細香
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あのねぇ、言っとくけど山陽の理想の女性ってのが私なのよ。あの人、ものすごく理想が高くてね、才色兼備な女性じゃないとダメなんだって
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ハガクレ
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ほぉ
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江馬細香
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で、山陽が34歳の時に私を見てヒトメボレしたわけ
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ハガクレ
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そうなんですか??
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江馬細香
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そう。もうすっごいアピールよ?私の全身を添削したいなんて手紙を送ってきたりしてね
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ハガクレ
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セ・・・セクハラ・・・
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江馬細香
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で、私の父に結婚の申し込みに来たわけ
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ハガクレ
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へぇ
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江馬細香
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けどね、山陽の女グセの悪さは有名だったから父はお断りしたの。それにもめげずに猛アタックが続いて、私も次第に心惹かれていちゃってね
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ハガクレ
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そうなんですか!?
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江馬細香
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そうなのよ。で、父の反対を押し切って山陽のところへ行ったわけ。そしたらこの人(梨影)が山陽のとこに住んでたのよ
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ハガクレ
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ええっ
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江馬細香
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びっくりでしょ?
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梨影
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あ・・・あの、その頃先生(山陽)は塾を開いておりまして・・・・。毎日のように家に人がやってくるので私がお手伝いとして働くことになったのです
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ハガクレ
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へぇ〜
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梨影
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で、あの・・・そのまま妾にならないかと言われ・・・
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ハガクレ
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なんだそりゃ!お手伝いさんが必要だっただけみたいじゃん
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梨影
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あの・・・でも・・・17歳で学のない私にとって、先生のような素晴らしい方に求められただけでも嬉しくて・・・
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ハガクレ
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で、結婚したんだ
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梨影
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いいえ。結婚はしておりません。あくまでも妾でございます
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ハガクレ
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は?意味わかんないんだけど
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江馬細香
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私がせっかく結婚しようと思って山陽のとこに行ったら、すでにこの方が妾として家にいたわけ
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ハガクレ
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詐欺じゃないですか
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江馬細香
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ほんとそうよね。でも私もね、もう山陽に惚れちゃっててね。おかげで山陽と妾と恋人が一つ屋根の下に住むことになっちゃったの
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ハガクレ
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すごいですね。え?でも梨影さんは妾から正妻になったってこと??
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梨影
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はい・・。あの子供を身ごもったのです
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ハガクレ
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なるほど
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江馬細香
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でもね、山陽は子供だけ引き取ってこの人と離婚するってずっと私には言ってたのよ
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ハガクレ
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なんか最低男ですね
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江馬細香
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でもなかなか離婚しなくって。それで私は家を出たのよ
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ハガクレ
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じゃあ梨影さんが正式な妻になって、この奇妙な三角関係は終止符をうったわけですね
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江馬細香
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それが違うのよ。山陽はそれからもしょっちゅう私に会いにきたの
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ハガクレ
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ええっ!!梨影さんはそれでいいんですか??
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梨影
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それは・・・あの・・・やはり正直辛いですが・・・でも私は教養のない下女あがりの女ですので、学者である夫には不釣合いなんです
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ハガクレ
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でもさぁ〜
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江馬細香
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確かにね、山陽は私にベタボレだったわよ。でもね、しょせん男はバカな女が好きなのよ
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ハガクレ
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なんてことを・・・。いちおー本人が目の前にいるんですから
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江馬細香
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でもコレほんとよ?この人さ(梨影)私みたいになろうとして必死で山陽に文字や画を教わったわけ。そーゆーひたむきな努力が可愛かったんじゃないの?だんだんこの人(梨影)のこと大事にするようになってきたみたいだし
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ハガクレ
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そうなんですか?
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江馬細香
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結局ね、できる女ってのは妻より愛人のほうが男にとって都合いいわけよ。この人、家事とかすごいできるみたいよ。私なんてそーゆーの全然ダメ
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ハガクレ
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なんか山陽さんってズルいですね
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江馬細香
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そうね。結局イイトコどりだもんね。あんな男に惚れられて情がでちゃった私もバカよね
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梨影
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そ・・・そんなことありません。江馬さんはバカではありません
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江馬細香
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いいっていいって。あなただって私のせいでいつも不安だったんでしょ?
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梨影
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私のほうこそ、こんな教養のない女が妻だなんて、申し訳なくて・・・
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ハガクレ
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とゆーか、2人ともある意味被害者ですよねぇ。お互い長年辛い思いしてきたわけですよね
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江馬細香
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それがあの時代の女の生き方なのよ。山陽が特別好色ってわけでもないのよね。あーあ、私も今みたいな時代に生まれるべきだったわ
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ハガクレ
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ほんとですね
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