| 伊達ファミリーにインタビュー |
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| ハガクレ |
今回は夏休みファミリー特集ということで、伊達政宗さんの御家族に来ていただきました〜☆よろしくお願いしマース♪ |
| 輝宗 |
あ、こりゃどうも。こちらこそよろしくお願いします |
| 義姫 |
フン |
| 小次郎 |
ママン・・・ |
| 輝宗 |
こら、きちんとご挨拶くらいしなさい |
| 義姫 |
なぜワタクシが梵天丸（政宗の子供のときの名前）のためにこんな所まで出向かねばなりませんの？小次郎ちゃん（政宗の弟）のことならいざ知らず |
| 小次郎 |
ママン・・・ |
| ハガクレ |
え〜・・・・っと、何やら揉めておりますが、大丈夫ですか？ |
| 輝宗 |
あ、すいません。大丈夫です。こらこら、2人とも、今日はお兄ちゃんの事をお話するために来たんですぞ？ |
| 義姫 |
だからワタクシは来たくないって言ってたじゃありませんか！ |
| ハガクレ |
あの〜、さっきからちょっと疑問だったんですけど、義姫さんって政宗さんのお母さんですよね？？ |
| 義姫 |
そうですけど、それが何か？ |
| ハガクレ |
あ、あれですか、政宗さんは前の奥さんの子供だったんですか？？ |
| 義姫 |
いいえ。ワタクシの実の子ですけど、それが何か？ |
| ハガクレ |
え、あの、さっきから聞いてると、なんか政宗さんのこと嫌いみたいな感じがしてるんですけどぉ |
| 義姫 |
ええ、嫌いですわよ。あんな子。それが何か？ |
| 輝宗 |
こらこら、いい加減にしなさい。ビックリしてるじゃないか |
| 小次郎 |
ママン・・・ |
| 義姫 |
あら、本当のことでしょ？ワタクシ、アノ子が昔から大嫌いなんです |
| ハガクレ |
でも実の子ですよね？？なんでそんなに嫌うんですか？？ |
| 義姫 |
だってあの子、醜いじゃない。片目がないのよ？？そんな子が伊達家の当主になろうとしてたのよ？信じられないわ |
| 輝宗 |
こらこら、それはこのワシが決めたんじゃよ。長男である梵天丸がなるのが当然であろう？ |
| 義姫 |
いいえ。アナタは梵天丸とあの側近の片倉小十郎に言いくるめられただけなの。あんな陰気で可愛げの無い子・・・・あぁ、いまいましい |
| ハガクレ |
あの〜、政宗さんって暗かったんですか？ |
| 義姫 |
ええもう、陰気臭いったらありゃしない。ワタクシと小次郎ちゃんのことをいっつもじぃーっと片目で見てるのよ。おぉ嫌だ |
| ハガクレ |
それって政宗さんが何歳くらいの時のことですか？ |
| 義姫 |
５・６歳くらいだったかしらね |
| ハガクレ |
それってきっとお母さんに甘えたかっただけとか・・・ |
| 義姫 |
アナタ、さっきからいちいち何なのかしら？アンタ、梵天丸派なわけ？ |
| ハガクレ |
えっ！いえ、政宗さん派というわけではないんですけど |
| 義姫 |
だったらイチイチうるさいこと聞かないで頂戴。ただでさえあんな子の事を話すのも嫌だというのに |
| 輝宗 |
こらこら、そんなこと言っちゃあだめじゃあないか |
| 義姫 |
アナタね、言っておきますけど、あの梵天丸に見殺しにされたじゃありませんか！親を見捨てて自分だけ助かるなんて、なんて子なのかしら |
| ハガクレ |
えっ！輝宗さん、政宗さんに見殺しにされたんですか？？ |
| 輝宗 |
いや、そういうわけではないんじゃ。ワシが敵に捕らえられての、政宗はワシを助けようと追ってきたんじゃが、敵はワシを楯にしたんじゃよ。政宗はワシ共々鉄砲で撃たねばいけない状況に立たされたのじゃ。だからワシは政宗に「ワシごと一緒に撃て」と叫んだんじゃよ |
| 義姫 |
それで本当に撃つなんて、鬼のような子ですわ |
| 輝宗 |
じゃが撃たねば政宗が殺されたんじゃぞ |
| 義姫 |
子が親を見殺しにすることの方が罪ですわ |
| 小次郎 |
ママン・・・ |
| ハガクレ |
さっきからママン・・・と言ってる方がいますが、この方は？？ |
| 義姫 |
アナタね、失礼にもホドがありますわよ。この子は本来ならば伊達家の当主になるはずだった子なんですからね |
| ハガクレ |
あ、じゃあ弟の小次郎さんですね |
| 義姫 |
梵天丸と違って、出来のいい子なのよ。ホラ、お顔もこーーんなに可愛い |
| 小次郎 |
ママン・・・ |
| ハガクレ |
あれ？でも確か小次郎さんって政宗さんに殺されたんじゃ |
| 義姫 |
そう！！そうなの！！！本当に鬼なのよ！梵天丸は |
| 輝宗 |
それは初耳じゃのう。梵天丸が小次郎を殺した・・・・と？ |
| 義姫 |
アナタは先にあの世に行っちゃったから知らないでしょうけど、その後小次郎ちゃんは梵天丸に殺害されたのよ！！ |
| 輝宗 |
じゃが、梵天丸がワケもなくそのような事をするとは思えんが |
| 義姫 |
それがしたのよ！もうワタクシ、なんて子を産んでしまったんだろうと、泣いても泣いても悔やみきれませんわ |
| ハガクレ |
あれ？でも文献によると、義姫さんが政宗さんを毒殺しようとしたんですよね？？で、政宗さんは九死に一生を得て、このままじゃ殺されると思って、小次郎さんを殺害したんじゃなかったでしたっけ・・・？ |
| 輝宗 |
なぬ！？それはマコトか！！ |
| 義姫 |
あら、ワタクシが毒殺しようとしたなら、なぜワタクシを殺しませんの？小次郎ちゃんを殺すのはお門違いですわよ！ |
| ハガクレ |
確か、義姫さんが溺愛している小次郎さんを当主にしようとしてたから、元凶である小次郎さんを殺したとか言われてますよね？？ |
| 輝宗 |
それはマコトか！！お・・・お前という奴は実の息子を毒殺しようとしたのか！？伊達家の当主である実の息子を・・・ |
| 義姫 |
あら、アナタ怒ってますの？なぁに？ワタクシに文句でも言おうとしておりますの？ |
| 輝宗 |
仮にもワシは伊達家十六代当主であったんじゃぞ！その伊達家を・・・ |
| 義姫 |
あら。ワタクシだって最上当主・義光の妹ですわよ！！！ |
| 小次郎 |
ママン・・・ |
| ハガクレ |
あのぉ〜、今回は「夏休みファミリー特集」という和やかで楽しい企画なんですが・・・ |
| 義姫 |
そんなの知らないわよ。ちょっとアナタは黙ってて頂戴。これは伊達家と最上家の問題でもあるのよっ！！ |
| 小次郎 |
ママン・・・ |
| 輝宗 |
だいたいお前は伊達家に嫁いだくせに、最上最上と言い過ぎじゃ |
| 義姫 |
あら、当然じゃございませんの。最上のような貴い家のワタクシが伊達のような弱小に嫁いだんですもの |
| 小次郎 |
むむ！先祖をバカにするか！ |
| 義姫 |
あぁ〜ら、バカにされて当然じゃございませんの？ホホ |
| ファミリー |
なにぃ！ なんですの！ ママン・・・ ぎゃおぎゃお |
| ハガクレ |
あー・・・っと、夫婦喧嘩が終わりそうにないので、私がまとめちゃいますよ？？ え〜、政宗さんは毒殺されかかったにも関わらず、おかーさんを殺す事ができませんでした。でもって、江戸時代に入ると最上家は御家騒動を起こして江戸幕府から所領没収になっちゃいます。 行き場のなくなった義姫を、政宗さんが引き取り死ぬまで面倒を見続けたのでした きっと、政宗さんはおかーさんから愛情が欲しかっただけなんだと思われますが、この感じじゃずっと貰えないでしょうねぇ・・・ |
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