性と愛の日本史



         



男色がらみの事件簿

男色が引き起こした様々な事件や出来事を紹介

夫の破廉恥行為に妻が割腹自殺!!

江戸時代の広島藩主・浅野吉長は遊ぶのダーイスキ
参勤交代が終わって地元に帰る時、吉原遊女を身請けし、さらに陰間二人を見受け

でもって、その3人を派手に着飾り同伴させ道中を歩くことに

それを聞いた奥様の節姫、激怒!!
節姫は加賀藩主の娘で、超プライドが高い
「みっともないことはやめさない!!」と、ダンナに手紙を送ったんだけど、ダンナはシカト
遊女と陰間たちは、華々しいファッションを誇示しつつ、道中を練り歩いたのであります

自分の意見がムシされたことを知った節姫、なんと遺書を書いて割腹自殺したのでありました

徳川家光 小姓を寵愛しすぎて家臣に怒られた

江戸幕府三代将軍家光は、生粋の男好き
でもって、お気にいりに酒井重澄がおりました

家光は会いたくて会いたくてしょーがないので、夜こっそりお城を抜け出してたびたび会いに行きました
将軍が夜コッソリ出歩いているということを知った重臣の酒井忠勝は、「なんて軽率な。万が一のことがあったらどうするんだ!?」とあきれたものの、面と向かって怒れない

ということで忠勝は、こっそり抜け出す家光の後を追い、エッチが住むまで木陰に隠れてました

そんなある日のこと、あまりにも寒いので忠勝は家光の草履をふところに入れて温めておりました
そこへ家光が帰る気配がしたので慌てて元の場所へ

家光が草履をはくと、妙にあったかいので不思議に思ってました

それが何度か続いたので、家光は「きっと重澄があっためておいてくれたんだな。可愛いヤツ〜♪」と勘違い
重澄に「お前の心遣い嬉しいぞ」なんて言っちゃいました
重澄は「え?ボクじゃないですよ」

そして木陰で隠れていた忠勝を発見したのであります

ここで忠勝は家光に「将軍でありながらこのような軽率な行動はいけません!」とお叱り
家光は忠勝の配慮に気がつき、ゴメンナサイ状態
以後、夜のお忍びはすることがなかったそうです


幼馴染との恋

とある村の17歳の不良少年・虎五郎は、博打が大好き
でもって、とうとう博打のお金ほしさに盗みを働いてしまいました

が、狭い村なのでいつかはばれてしまう
ここで虎五郎は「盗んだのは幼馴染の仙太郎さ。仙太郎に言って白状させるから待っててくれ」
でもって虎五郎は仙太郎に「共犯になってくれ。俺を助けてくれ」とお願い
実は仙太郎は虎五郎のことが好きでした
その気持ちを知って、虎五郎はそう言ったのです

仙太郎はOKしましたが、後になってコトの重大さに気がつきました
で、虎五郎に「本当のことを皆に言って許してもらおうよ」と懇願

虎五郎はというと、「わかったよ。でも俺はこうなったら死ぬ!この世の終わりにお前とセックスしてやろう。いいだろう?」
仙太郎は大好きだった虎太郎にこういわれ嬉しさいっぱい
虎太郎に身をゆだねましたが、なんと虎太郎は仙太郎の首に縄をつけ、絞殺したのです

虎太郎は村の人にこう言いました
「仙太郎が罪を白状したくないというので、俺達、無理心中しようとしたんだ。先に俺が仙太郎を絞め殺したんだけど、その後恐くなって・・・・」

が、この犯行はばれてしまいました
虎太郎は仙太郎の気持ちを踏みにじり殺害した罪で、磔となったのでした

パパの小姓が欲しいよう〜

加賀三代目当主の前田利常には、めっちゃ美少年の小姓がいました
ちなみに年齢は9歳
利常の息子で、後の四代目になる光高はこの小姓にヒトメボレ
どーーーしても欲しくなっちゃったんだけど、お父さんに向かって「小姓ちょうだい」とは言えない
悶々とする毎日を送り、とうとうお父さんの側近である竹田市三郎に相談
「ねぇ。竹田〜。あの小姓をボクにちょうだいってお父さんに言ってよー」
ケド、市三郎は「そんなに強く願っているなら、直接言うべきですよ」と拒否
それでも光高は「いえるわけないじゃん。ほんと頼むよーーー」状態でした

ある日のこと、たまたまお父さんと一緒に食事をしている時、市三郎も同席することに
で、市三郎が「光高様。そろそろ例の件を申し上げたらいかがです??」と、きっかけを作ってくれたので、光高はやっとこさ「小姓をください!」というコトが出来ました

こーして9歳の美少年小姓は、お父さんから息子へと譲り渡され、光高は市三郎にめちゃめちゃ感謝したのでした

裏忠臣蔵!赤穂浪士討ち入りの原因は男色にあった?

忠臣蔵で有名な赤穂浪士の討ち入りは、浅野匠頭長矩が江戸城の松の廊下で吉良上野介義央を突然斬りつけるという事件
そして浅野は切腹となり、家臣たちが仇を討つという年末時代劇でお馴染みの物語

なぜ斬りつけたのか?というと、実は正式な発表がないのです
塩にまつわる確執が有名ですが、実は男色が原因という説もあるのです

浅野は男色家で、幼い頃から何人もの美少年を囲っていました
吉良がその中の一人をぜひ貸してくれと頼んだのを断られたからという説があるんです
江戸時代の作家・為永春水もどうやら「男色説」を唱えているようです













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