性と愛の日本史


         


八百屋お七

浄瑠璃などで有名な「八百屋お七」

これは実在した話であります
お七が処刑された数年後に、井原西鶴が「好色五人女」で紹介したことにより広く知られるようになりました

上演されているものは色々な脚色がされておりますが、ここでは実在した方のお話を紹介しますね

江戸本郷の八百屋の娘お七は、火事のために家が全焼してしまいました

一家は近くにある寺へ避難することに
ここで、そのお寺の小姓・生田左兵衛と恋仲になるのです

その日からお七は寝てもさめても左兵衛のことばかり考えるように
そしてとうとう新しい家ができ、お七たちは寺から出ることに

お七は左兵衛に恋焦がれ

「また火事になったら左兵衛様に会えるかも知れない・・・」と、放火をしてしまったのです

お七が放火した火は死者3500人も出す大火事となりました

そしてお七は捕らえられ、鈴ヶ森で火刑にされることになったのです

当時お七は16歳になったばかり(ちなみに数え年で16歳なので、現代の年齢だと満14歳)

奉行は16歳になったばかりのお七を哀れに思い「お前はまだ15歳であったな?」と聞き、罪を軽くしてあげようとしました
15歳ならば島流しですんだからです

ところがお七は「いいえ。私は16歳でございます」ときっぱり答え、火あぶりとなったのでした


この事件は恋のための一途な少女ということで江戸庶民に同情され、井原西鶴の小説になったりしました









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