古墳時代の事件であります
当時新しい勢力である蘇我氏と、古くから天皇家に仕えていた物部氏との間で激しい権力バトルが繰り広げられていました
で、当時の天皇が死んでしまい、蘇我馬子がイロイロと根回し
自分が扱いやすく、かつ自分の一族の娘が産んだ大兄皇子を天皇にすることに成功させちゃいました
ここで飛び出してきたのが穴穂部皇子
この皇子も蘇我氏の娘の産んだ皇子なんですが、どーも蘇我馬子とそりがあわなかった
で、穴穂部皇子は「なんでおれっちが天皇になれねーんだよ〜」と、ブーブー
実は蘇我氏の中でも、「堅塩媛(きたしひめ)」と「小姉君(おあねのきみ)」の派閥ができてました
死んじゃった俊敏達天皇の皇后には、堅塩姫の娘である炊屋姫
でもって今度の天皇も堅塩媛系だったので、小姉君系の穴穂部皇子はかなりムッとしてたのであります
むかついた穴穂部皇子は、蘇我馬子のライバル物部守屋を頼ることにしました
ここで穴穂部皇子、とーんでもない行動にでちゃったのであります
なんと、独断で俊敏達天皇の妻である炊屋姫(かしきやひめ)に会いにいっちゃいました
いきなりやってきて「門を開けろーーー!」と怒鳴る穴穂部皇子
びっくりした先帝の部下達が門を固め、必死でなだめましたが、穴穂部皇子はどなりまくり、脅迫
でもってとうとう「開けないと大変なことになるぞ!おれ様は皇子だぞ!」
でも頑張って開けない部下達
激怒した穴穂部はなんと、この部下を殺しちゃったのであります
実は穴穂部皇子は、炊屋姫がいうコト聞かなかったらレイプしちゃおうと思っていたのであります
無理やり炊屋姫にあいに行き、手篭めにし、天皇の座をゲットしようとしたわけです
ところがコレは未遂に終わりました
で、このニュースを聞いた蘇我馬子は大喜び!
「馬鹿なヤツ〜。これで穴穂部と、穴穂部の味方についた物部をやっつけることができるじゃん♪」
そして、この事件がきっかけとなり物部守屋は孤立し、とうとう蘇我氏に殺されてしまいます
穴穂部皇子も矢で射殺されてしまいます
この時の炊屋姫がのちの初代女帝推古天皇となり、物部氏をやっつける戦いにはあの聖徳太子も参加
蘇我氏の時代が始まることとなるのでした
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