はないちもんめ

 勝って嬉しい はないちもんめ

 負けて悔しい はないちもんめ

あの子が欲しい あの子じゃわからん

この子が欲しい この子じゃわからん

そうだんしよう そうしよう 


これは「
人身売買」の歌です。

貧しい家庭には「子供を売らないか?」と、人買いがやってきました。

貧しい家庭では「口減らし」のために、子供を売るのです。

売られるのは女の子。

女の子は「
花街」に売られていくのです。

人買いは美人になりそうな子を見て「あの子が欲しいんだけど」
と聞きます。

親は「あの子は長女だから・・・。
代わりにこの子ではダメですか?」と、別の子を。

親が子供を売るのです。

親は「いくらで買ってくれるのですか?」と聞き

当時の通貨である「一匁(いちもん)」で・・・ということなのです。

「花」は女の子のことで、「はないちもんめ」となるのです。


子買いは安く子供を買うことができたので

買ってうれしい(安く買えて嬉しい) はないちもんめ

親は安くまけられてしまったので

まけて(まけられて)悔しいはないちもんめ

あの子が欲しい!あの子はまけられない!
わからんは、まからん(まけられない)のことです。

あの子が欲しい あのこはわからん

そして親と子買いは相談します

相談しよう そうしよう

で、商談成立。

女の子は安く売られて、男性相手の花街へと売られていくのでした。