指きりげんまん

指きりげんまん 嘘ついたら

針千本 飲ます 指きった

子供の頃、一度は使ったことがあるであろう

「約束」をする時に使われる唄

これにはとても残酷な話しが隠されているのです

まず「指きり」

これは、遊女が好きな男性に愛の証として

指を切る」というもの

あの頃の遊女は、親から売られたり、売人にさらわれ

なりたくないのに遊女にならされた女性ばかり

そんな遊女の夢は「この遊女街を出て、誰かの妻になり

外の世界に出たい」というもの

遊女は遊女街から一切出ることが出来なかったのです

そのため遊女は、この人と決めた男性に

一生愛し続けますという意味で

指を切ったり、入墨をしたりしました

それが「指きり」なのです

さらに「げんまん」は拳万と書きます

嘘をついたら拳で一万回殴りますよというもの

さらに針を千本飲まされる


指きり
私はあなたのために指まで切って愛を誓ったのよ

げんまん
だから、裏切ったら一万回殴ってやるわよ

嘘ついたら針千本飲ます
それに針も千本飲ましてやるから

指きった
だから私を裏切らないで 外の世界に連れて行って

という、遊女達の哀しい唄なのでした