お江戸ならではの商売・職業を紹介!
飛脚 |
佐川急便のトラックに描かれているのが飛脚
江戸時代は手紙や荷物を飛脚が走って配達していました
ちなみに飛脚は鎌倉時代にもいましたが、飛脚がきちんとした商売になり始めたのは江戸時代です
飛脚にも種類があります
継飛脚・・・幕府が大事な文書を送るのに使った飛脚。宿場ごとに飛脚がいて、リレー方式で走ったため一番早い!
大名飛脚・・・諸大名が江戸と領地を往復させるために使った飛脚
町飛脚・・・一般庶民が使う飛脚。江戸から京都まで最短で4日ほどかかった
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花火屋 |
江戸庶民の楽しみといえば花火
花火の人気はとても高く、みんな喜んで花火をみました
よく「たまやー!」「かぎやー!」と、花火があげられるたびに掛け声がありますが、たまやもかぎやも花火屋の名前
鍵屋の方が老舗で、日本橋にありました
玉屋は鍵屋からのれんわけして両国にお店がありましたが、のちに火事を起こしてしまい罰として廃業させられてしまいました
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古着屋 |
新品を売る店より、古着を売る店の方が圧倒的に多かった
越後屋とかで新品を買える人は少数で、多くの庶民は古着屋を利用していたのであります
一番にぎわっていたのは隅田川と神田川が合流する柳原土手
ここに大量の古着屋が屋台を出して、いつも賑わっていた
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刻みタバコ屋 |
江戸時代のタバコは、刻んだタバコの葉を丸めてキセルにつめて吸っていました
最初は自分で刻んで吸っていたんだけど、そのうち刻むことが商売になってきました
この商売は瞬く間に広まり、3万人以上の人が「刻みタバコ屋」をやっていました
ちなみに、いい刻みタバコ屋は「どれだけ細かく刻めるか」というのが勝負!
粋な江戸っ子は「あっちの店に方が、細く刻んであっておいしい」と、わざわざ遠くの刻みタバコ屋まで足を運んでいました
最終的には髪の毛一本の細さまで細くなってみたいです
職人技ですねぇ
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寿司屋 |
江戸っ子のファーストフードの握りずし
五代将軍・綱吉の時代にも寿司屋はあったらしいんですが(この頃は近江屋と駿河屋の二件しかなかった)、「握りずし」が考案されてからは爆発的な人気に!
握りずしを作ったのは両国に与兵衛ずしというお店を開業した華屋与兵衛と言われてます
握りずしはせっかちで短期な江戸っ子に瞬く間に広がりました
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大 工 |
江戸は「火事とケンカ」が江戸の花でした
ということで、火事のたんびに大工さんが出動してたので、大工さんは人気の職業でした
長屋住まいの中ではかなり給料がいいほうで、妻子を養い歌舞伎なんかも観にいけるレベルでした
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出合茶屋 |
出合茶屋(であいちゃや)とういのは、今でいうラブホテルのことです
江戸の不忍池周辺に出合茶屋が密集してました
なぜ不忍池?というと、寛永寺領だったからです
寛永寺は奉行所の管轄外だったので、取締りを受けずにいた場所
そのため、ここに大量のラブホができたのです
ちなみに夫婦でも出合茶屋に行きました。長屋住まいなので近所や子供の目があるため、わざわざ出合茶屋まで行ってたのです
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髪結 |
美容院のこと
髪結にはるには、弟子入りしてから10年ほど奉公し、さらにはお礼奉公もしなければなりませんでした
まともにお給料が貰えるようになるには10年以上かかかるお仕事でした
髪結は地方から江戸で一旗あげよう!という若者がスゴイ多かった
ナゼ?というと、髪結のほかに、幕府と関わりがもてるからです
幕府は髪結に通行人の監視などを指示しており、その代わりにきちんとこの場所で営業させてあげますよというお墨付きをもらっていたのです
そのため潰れることがない職業として大人気だったのでした
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湯 屋 |
銭湯のこと
この時代は火事が多かったため、ほとんどの家ではお風呂がなかった
そのためみーんな銭湯にいってお風呂に入っていたのです
ちなみに数少ない湯屋にお客が殺到していたため、かなり混雑していたらしく、しかも不衛生だったらしい
あと、湯屋は混浴だったので、男性は女性の裸見放題だったんですねえl
それでも粋な江戸っ子は「女の裸なんて見たってなんだってんでぃ!」という感じの人が多かったらしい
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札 差 |
旗本・御家人専門のサラ金業者のこと
相手がエリートなので、札差の人たちもかなりお金持ち
大名のような暮らしをする札差もいました
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辻 番 |
江戸時代は「辻斬り」と呼ばれる無差別殺人(?)がありました
ということで幕府は街角に交番のような「辻番」を設置したのです
これにより辻斬りはなくなりましたが、辻番はしだいに何でも屋のようになっていきます
辻で倒れてる酔っ払いや病人の世話をしたり、生類憐みの令の時は犬をひき殺したりする人がいないかどうかチェックしたり
まさになんでも屋となっていったのであります
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口入屋 |
職業斡旋所のようなもの
江戸には浮浪者が沢山いたし、勘当された子や、犯罪を犯した人がわんさか
こういう人たちを無宿者と言ったんだけど、無宿者の中でもマトモな人は口入屋が身元保証をしてくれました
で、奉公人としてどこかに勤めることができるのです
生きていく最後の手段が乞食で、無宿者の中にもある程度いい暮らしをしていた人なんかは「乞食になるくらいなら安い給料でいいから働く!」と、口入屋を頼ったのです
ちなみに乞食ですが、乞食の親分もちゃんといて、乞食衆を支配してました
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献残屋 けんざんや |
リサイクルショップのこと
旗本が貰った品物を買い取り、転売する商売
いらないものなので、かなり安く買い取られていたけど、現金にできるってことで旗本たちに人気だった
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貸本屋 |
本というのは、とーっても高いものでした
個人では買えないので、今の図書館のようなお店ができました
それが貸本屋です
貸本屋のおかげで庶民も値段の高い本を読むことができたのです
ちなみに1808年には656店の貸本屋があったそうです
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行商人 |
長屋に物を売りに行く人のこと
朝早くから江戸野町は行商人の声で賑わいました
納豆や貝・野菜・魚など、色んな行商人が江戸の町を元気良く歩いていました
長屋の人たちは「あ、○○売りがきたから、だいたい今は○時くらいね」と、時計代わりにしてました
どんなものを売っていたかというと・・・
金魚・こおろぎ・飴・かりんとう・お水・お団子・茶碗・しゃぼん玉・ところてん・ざる・箒・もぐさ・七味唐辛子などなど。楽しそうですね
変わったものでは
・宝船売り 正月二日にいい夢を見れるように枕元に宝船の書いてる紙を引いて寝た。一日限定の行商人
・古傘買い 古くなった傘を再生するために来る行商人
・きつね飴売り 飴を売るんだけど、買ってくれるときつね踊りをしてくれた
・タマゴ売り 生卵とゆで卵の二種類。なぜか吉原はゆで卵売りだけしかいなかった
ちなみに、扇の紙を売る行商人はなぜか色男と決まっていた
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船頭 |
江戸は船がとっても重要な役割をしていました
どんな人でも船に乗るのは当たり前のこと
ということで、船頭さんという職種がありました
船頭は瀬y数で、技術を必要としている職種でした
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駕籠かき |
えっさ・ほいさと、駕籠を担ぐ人のことを駕籠かきといいます
駕籠に乗るってのは、江戸時代にはとっても贅沢なことだったので、乗るのはお金持ちだけ
ちなみに駕籠かきは地方からの出稼ぎ労働者が多かった
地方からやってきて、そのまま江戸にいついてしまう人がやる職業とされていました
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御様御用 おためしごよう |
御様御用というのは、特殊な職業です
山田浅右衛門という名前で代々世襲し、明治維新まで続いた仕事です
その内容は「人斬り」
罪人なんかを斬る人のことです
山田家では、人を斬った日は宴会をしたそうです。ナゼか?というと、斬った罪人が幽霊となり来ないようにバカ騒ぎをしたとか・・・
何代目かの山田浅右衛門は、死体の中から胆を取り出して薬にして売ったとも言われています
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椋鳥(むくどり) |
冬の間だけ江戸に出稼ぎに来る人々のこと
商売とはちょっと違うけど、こーゆー人がいるってコトで
東北は雪が降って農業ができないので、冬の間だけ江戸へやってきて出稼ぎするのでした
仕事はまき割りなどの雑用で、賃金は激安
上に書いた駕籠かきになる人もいます
椋鳥の方々は働き者で不満とかを全然言わなかったので重宝されていたらしい
ちなみに椋鳥の人たちは、米どころなのに精米された米を食べたことがなかった
そのため江戸で精米された「銀シャリ」をものすごく食べた
ということでこのような歌ができちゃいました
「人並みに 食えば信濃は 安いもの」
人並み以上に食べるので、賃金は安いけど食費がかかるという意味です
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