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側室・愛妾になるには |
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将軍の側室・愛妾になるのはとてもすごいことでした
大奥に入り、お手つきになって子供(男の子)を産んだとなったら「将軍生母」の候補となり、大変な権力を手に入れることができます
さらに自分の家族なども出世することができ、まさに「玉の輿」だったのです
一度将軍に手をつけられたら、どんな身分であろうと「御中臈(おちゅうろう)」になります
もともと御中臈は高級旗本の娘がなるんですが、お手つきになった場合は「お手つき中臈」と言われ、ちょっと区別されます
ちなみに御中臈は大奥内において、ランクは上から5番目
まさに出世街道に乗ったことになるのです
ここでは、側室・愛妾になる方法を書いていきます
といっても、時代によって身分の卑しい者を大奥に入れることが出来たり、出来なかったりと様々ですが、
とりあえず何パターンかを紹介していきます
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お年寄による斡旋 |
お年寄とは、実質大奥内において一番権力を持っている女性であります
その権力を保つために、自分の部下を将軍の側室にしたい・・・そうすれば自分の地位は不動・・・そう考えるお年寄がとても多かった
そのため、器量のいい女性をわざと将軍の目に留まるように工作したりしました
こうしてお手つきになった女性は、「お手つき御中臈」となり、お年寄の地位は安泰となるのです
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御庭御目見 |
自ら「お手つきになりたい」と志願する女性も数多くいた
こういうようなことがいえる言えるのは「旗本の娘」以上のランクの女性だけ
自ら志願した女性達を、綺麗な振袖を着て庭を歩かせた
これを「御庭御目見」といい、将軍は外からその姿をみて「あの子がいい」と選ぶのです
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御次からチョイス |
だいたいお手つきになるのは、お年寄が推薦した、あるいは御庭御目見で決められましたが、この二つの女性はある程度身分の高い旗本の娘
が、中には身分が低い者でもお手つきになることが多かった
その多くが「御次」という役職で、仏間や台所の係りや、催し物の時は唄ったり踊ったりする役目
芸達者の女性がやる役職で、器量よしが良かったし、将軍の前で踊ったりすることが多かったので、チェックされることもあったのです
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御湯殿 |
御湯殿とは、将軍がお風呂に入るのをお手伝いする女性
大奥内の役職からいうと、「御末(おすえ)」といい、かなり下級
どうやらお風呂で密室になると、将軍はムラムラきちゃうのか(?)思わず手をつけてしまうらしい
こうして最低ランクの御末から御中臈まで出世できちゃうのです
さらにこうして生まれた子は「御湯殿の子」という名称までついてしまいます
御湯殿の子で有名なのは三代将軍家光の次男であります
が、のちに大奥において入浴禁止!という掟ができてしまいました
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