|
将軍の奥泊まり |
|
将軍が大奥へ入り、過ごす時間は、案外短いものでした
将軍は普段は「中奥」で生活しており、ここは女っけのないところでした
大奥に入るのにも、ルールがあり、案外堅苦しいものなのです
|
|
奥泊まりの日 |
将軍はいつでも好きな時に大奥へ入れるわけではなかった
歴代将軍の命日は×
もみじ山の参拝の日は×
近親者の命日なども×
ということで、15代将軍の頃になると月の半分以上は大奥へ入れないことになります
|
御沙汰 |
奥泊(おくどまり)はあらかじめ将軍が「今日行くから」と伝えなければなりませんでした
沙汰を受けた小姓は、御錠口で鈴を鳴らし、表使を呼び出し、今日行くことを伝える
そして表使がお年寄に報告するのです
将軍は本日のお相手をさせる者は指名するので、指名された女性はすぐさま化粧をし、失礼のないよう万端の準備をすることとなります
|
御鈴廊下 |
城内において「表」と「奥」はとても厳重にチェックがされていました
厚い板塀に銅を包んだ扉があり、普段は錠が下ろしてあります
ここから奥へ入れるのは「将軍」だけです
御錠口という役職の女性がこの扉の前に2名立っていて、いっつも監視していました
この御錠口を開くと御鈴廊下があります
御錠口には鈴のついた長い紐がついていて、この紐を鳴らすと鈴が響き渡ります
将軍出入り以外のときに、この鈴を鳴らしたら大変なことになるので、大奥女中達は恐れて近づかなかった
さてさて、鈴が鳴るとお年寄と表使が将軍を迎えに来て将軍の刀を預かるのであります
|
将軍の寝所 |
将軍が大奥で寝る場所を「小座敷」といった
別に部屋が小さいわけではない
将軍が小座敷に入るのは夜の十時ごろ
そしてそこに指名された女性が待っているのです
ちなみに、将軍と女性がエッチしている間、隣の部屋で聞き耳を立てなくちゃいけない女性がいます
側室が「ねぇ〜。○○ちょうだい」とか余計なおねだりをしないかどうか、チェックするのであります
こうして、監視付でコトが行われるのでありました
ちなみに監視する人は「お清の方」といって処女限定
お互い、嫌だったであろうと思われる・・・
|
お清の方 |
さて、コトが終わった翌朝、将軍は御鈴廊下を通り、中奥へ戻ります
するとお清の方は上司であるお年寄に、昨晩の様子を全て報告
こういうこと話てましたヨーと、全部伝えなければならない
報告する方もされる方もなんだか疲れそうですね
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|