戦後の流行語に見る日本その1

今回は戦後の日本の世相を流行語とともに紹介しちゃいます




   



ハガクレ


エロカッコイイってどんだけぇ〜?メタボリックシンドロームってシンジラレナ〜イ!!もう萌えーーーって感じぃ〜

ユッキー

・・・・・なんですか?その訳のわからない言葉は・・・

ハガクレ


えっ!ユッキー知らないの〜?流行語だよ流行語〜♪んもーユッキーったら何にも知らないんだから。ウフ。ハニカミ王子って感じぃ〜

ユッキー

はぁ?ハニカミ・・?だいたいエロカッコイイって何なんです?萌えとは??は??

ハガクレ


ユッキーったら〜。流行語ってのはねぇ〜、世の中の世相を現してるんだよ〜。もー!残念!切腹!!

ユッキー


・・・・・・・。ま・まぁ確かにそれは言えてますけどね。ですが、現代の流行語というのは、なんだか訳がわからないですね。

ハガクレ


これくらい知らないと、チョイもてオヤジになれないぞぉ。ユッキーがこんなこと知らないなんて想定外〜♪シンジラレナーイ

ユッキー

・・・・確かに、昔から流行語というのはありましたからね

ハガクレ

えっ?昔もあったの?

ユッキー

ありましたよ。戦後くらいから流行語をたどっていくと、日本の流れがよくわかりますよ

ハガクレ

へー!教えてよ

ユッキー

いいですよ。えー、まず戦争中の流行語は何かわかりますか?

ハガクレ

知るわけないじゃん。あ、わかった「万歳!」とか?

ユッキー

いいえ。「ぜいたくは敵だ」ですね。あと、「欲しがりません勝つまでは」でしょう

ハガクレ

なにそれ???ぜいたくは敵??戦争に勝つまで何も欲しがっちゃいけないの?

ユッキー


その通りです。戦時中は物質的欲望を全ての日本国民が持たぬようにしたんです。戦争に勝つまでは何も欲しがってはいけないという時代だったのです

ハガクレ

なんか、その流行語イヤだなぁ。つまんないヨ・・・・

ユッキー


現代の人からしたらそうかもしれませんけどね、当時は天皇イデオロギーという精神的支柱があればこそ、ぜいたくをやめ、粗食で絶えてこれたのです

ハガクレ

ふーん

ユッキー


ところが、日本は昭和20年8月15日にポツダム宣言を受諾しました。太平洋戦争に終止符を打ち、連合国に対し無条件降伏をしたのです

ハガクレ

フンフン

ユッキー



そこからは「一億総懺悔」時代の始まりです。そして今まで抑えていた欲望が解放されたんです。人間まず最初に望むことは「食べる」ことです。そして「ぜいたくは敵だ」という言葉は消えていきました

ハガクレ

おなかが空いてたら何もできないもんねっ

ユッキー



戦後日本人はどん底から這い上がろうと頑張りました。朝鮮戦争の特需もあり、日本経済はどんどん上へ上へと向かっていったのです。そしてアメリカ型の電化製品に憧れを抱くようになりました

ハガクレ

人間、便利に過ごしたいと思うのは当然だよね

ユッキー

その通りです。そして「三種の神器」という流行語が生まれました

ハガクレ

三種の神器??えっ?日本国民みんなが草薙の剣とかを欲しがるの??

ユッキー


違いますよ!この時代の三種の神器というは「電気冷蔵庫・電気洗濯機・テレビ」です。これが豊かさの象徴なのです

ハガクレ

そんなのが三種の神器??

ユッキー




あのね・・・・、現代はあるのが当然ですが、この頃は電化製品というのは出だしだったんです。電化製品が出始めたのを「電化元年(1955年)」と言うんです。そして1956年に発表された経済白書では「もはや戦後ではない」という流行語が生まれるほど、日本は驚異的な復興を果たしていったのです

ハガクレ

へーーー!

ユッキー



ゼロから始まった日本経済は、戦後十数年で「戦後ではない」ほどの復興を果たし、さらに岩戸景気(1959年〜61年)やいざなぎ景気(1966年〜70年)も後押しし、1968年には国民総生産はアメリカに次ぐ世界第二位の経済大国へ発展したんです

ハガクレ

なんか日本ってすごくない?

ユッキー


もともと勤勉な民族ですからね。やる時はやるのです。ただ、みんな所得倍増を夢見て突っ走っていた時代が戦後の日本なのです

ハガクレ

なるほど・・・・