吉原をテーマにした川柳・狂歌は数多くあります 闇の夜は吉原ばかり月夜哉 江戸時代の夜は明かりがほとんどなかった。が、吉原だけは明かりが灯っていたという唄 が、反対に「闇の夜(世界)は吉原だけ」というブラックな解釈もできる 羅生門腕を抜かれるかと思い 羅生門河岸は「最低ランクの遊女」がいるところです そのため一度通った客の腕を離さない遊女が多かったためこのような唄ができました 新造を冷や水がきてあげるなり まだ遊女になっていない見習いのことを「禿(かむろ)」といいますが、禿が遊女としてデビューする最初のお客は ほとんど老人だった。老人の冷や水からかけた言葉 山出しの禿皮むき日居風呂 山の中からきた田舎少女でも、毎日吉原で先輩たちからいろんなことを見習い、風呂に入り垢を落とすと、皮がむけてしだいに商品として磨かれていく 禿から目に様々な罪を見て まだ幼い少女の頃から、大人のいろんな罪を見てしまうというもの 美しい顔より虚言が見事なり 遊女は馴染み客ができるとあの手この手で客を翻弄するのです 極楽へ花をふらせて火の車 極楽(吉原)でお金を使いまくるが、客の財布は火の車という意味 投げ入れと違い投げ込みむごいなり 遊女の末路 投げ込み寺のことです 二十七 思えば嘘もつきおさめ だいたい25〜27才で吉原務めも終わるので 大門を出る病人は百一つ 病気になると、大門を出れるというのに待っているのは投げ込み寺 京の女郎に長崎の衣装 江戸の張りを持たせ 大阪の揚屋で遊びたい 江戸の男性の夢 顔は京都の女性が一番、衣装の美しさは長崎が一番、大阪の店の感じが一番よく、そして心意気は江戸の遊女が一番! 昼三はやわらかにして歯がたたず 昼三(ちゅうさん)レベルの高級遊女になると、男のくどき文句もやわらか〜く返されて歯が立たない 極楽は江戸を去ること遠からず この世の天国(吉原)は、江戸の近くにありますヨ〜 |
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