底辺の吉原遊女

生まれては苦界 
死しては投げ込み寺 苦界十年の女たちの世界


遊女は「商品」であります

容姿もよく、器量もよい遊女はきらびやかな衣装を身にまとい、江戸中の男を虜にします

が、底辺にいる遊女は悲惨でした

おはぐろどぶに沿った東西の河岸には、小さい店が軒を連ねていました

ここが低級遊女屋の場所

通りは二人並んで歩けないほど狭かった

仲の町は高級遊女を抱えた一流店が軒を連ねますが、裏に行くと高級遊女屋では働けないような女性たちが生きていくために働いていたのです

表通りで働けなくなった女たちは、吉原を出て行って生活できるお金もなかった

裏で働く女性の多くは30歳以上の女性や、病気にかかり表で使ってもらえなくなった女性

梅毒におかされている女性が多く、当たれば死ぬとバカにされ「鉄砲女郎」と呼ばれました

揚代も、ものすごく安かった

お客さんがめったに来ないので、一度入ってきた客には「お直し」と言って、無理やり時間延長をさせました

主が遊女に「お直ししていただきな!」と強制するのであります

羅生門河岸と呼ばれる場所は、あまりにも乱暴や客引きだったため、鬼が引きずり込む場所という意味で「羅生門河岸」と呼ばれるようになったのです

座敷や部屋もなく、客がくれば割床で相手をする

切見世は様々な理由でここに来てしまった、遊女の最後の稼ぎ場所なのです



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