日本の女性史



         


福沢諭吉の考え

福沢諭吉の説いた女性のあり方について紹介しますね〜

福沢諭吉といえば「天は人の上に人を造らず 人の下に人を造らず・・・」というコトバで有名で、慶応義塾大学を作った人でございます

なんでこの世の中にビンボー人とお金持ちの差があるのか?それは学問をするかしないかの差だ!と言い切りました

この「学問のススメ」は明治時代大ベストセラーとなり、その後も福沢諭吉は色んな本を出しました

その中で、女性についてこの時代には珍しいフェミニストな考えをもっているんですねぇ

まず福沢諭吉は男尊女卑、そして女性解放をかなり主張していました
女は自立して強く生きていかねばならない!と言っている珍しい人であります

ちなみに日本の女性は西洋人と比較して心身が弱い!それは性欲が満たされていないからだぁ!とまで言っちゃってます
ってことで、女性はめいっぱい外出して男女交際を楽しみなさい!親が決めた結婚相手ではなく、自分の意思で結婚したい人を決めなさいと言ってます
ほんと、珍しいでしょ?

さらにさらに、結婚してからも夫に従うだけの女にはなるな!それにダンナが死んだからといっていつまでたっても未亡人じゃいけない。再婚して楽しく暮らすべきです!そうすれば神経症やヒステリーなどにならないよ。健康的な生活がおくれるよ・・・と説きました

この頃は女性に財産権がなかったんだけど、女性にも財産を与えるべきだ!それに男性は妻を尊敬して家事や育児に協力するべきだぁ!!
とまで言ってます

明治だよ?すごいでしょー!?
実際、福沢諭吉はかなりのマイホームパパだった
妻のことがだーーいスキで、九人の子供を産み、毎年のように家族旅行してました
かなりの子煩悩でした

福沢諭吉は「家庭ってのは子供達にとってかなり影響力のある場所だ。よく〜うちの子ってだらしなくってイヤになっちゃう〜なんていう親がいるが、それは家庭での習慣が悪いのに、どうして親はそれがわからないんだ?」と言ってます

他にも福沢諭吉はこのようなコトを言ってます

・男性は妾を持つという悪習慣をやめるべきだ!

・女性は夫が妾を持つことを当然と思うな!

・夫婦とその父母は絶対に世帯を別にした方がいい。かまどを分けた方がいい関係になれる


ね?すごいでしょ?明治にこのような考えを持ち、それを発表した福沢諭吉はスゴイ!
でもなんでこんな考え方を持つようになったのでしょー?
それはやっぱり母親の影響があるのです

福沢諭吉が一歳のときにお父さんが死んでしまい、母は5人の子供達を食べさせる為に泣き言を言わず必死で育て上げたんですね
で、長男が死んでしまい福沢諭吉が家督を継ぐってことになったんだけど、諭吉はどーーーしても蘭学の勉強をしたかった
もちろん周りは大反対したんだけど、おかーさんが「好きなことをおやり」と、諭吉を自由にしてくれたのでした
このおかーさんがいなければ、福沢諭吉という思想家は現れなかったでしょう

ってことで、このおかーさんは福沢諭吉の女性観にかなりの影響を及ぼしたのでありましょう








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