日本の女性史


         


戦国時代の女性の生活

この時代はピンからキリまで女性にとっては最悪な時代でした
お姫様は政略結婚の駒にされ、農民の妻は夫が戦いに駆り出され、いつ死んでもおかしくない状態
さらに敗北した領地の女性なんかは、敵に犯されたりと、散々

まさに女性にとっては最悪時代であります!!!

・・・・・と、思われがちですが、戦国女性はこういう時代だからこそ強くたくましく生きている女性も多くいました

また、戦国女性は江戸時代に教えられる「三従の教え」などはまったくナシ

ルイス・フロイスによると「日本の女性は「日本の女性は処女の純潔をまったく重んじない。処女じゃなくても名誉を失わないし、結婚も出来る」と書いています

戦国は女性でもいつも「死」が隣り合わせ

群雄割拠の時代だからこそ、女性達はたくましく生きていたのかもしれませんね


お姫様は?

お姫様は「お姫様」として生まれてしまった時から、政略結婚の駒であります
同盟を結ぶ国へ嫁がされるという、いわば人質のようなもの
好いた惚れたなどまーーーったく関係なし
まれに男性側が女性にヒトメボレして側室に迎えることがあったが、女性側から選ぶ権利はなかった

そして政略結婚し、同盟が結ばれたとします
で、もし同盟が裏切りにより破棄されりした場合、お姫様たちは磔にされたり、串刺しにされたりしちゃいます


武将の好みは?

ここではざっと武将の好みのタイプを紹介
徳川家康・・・健康な女性。老後はぴちぴちギャル
織田信長・・・子供が産める女
豊臣秀吉・・・とにかくお嬢様
武田信玄・・・かなりの面食い。美女好き
上杉謙信・・・一生不犯!?


出陣三日前は禁欲

この時代、「女性は不浄」と言われていたので、出陣三日前には女性とのセックスは禁止
あと、魚や肉を食べたりするのもNG
また、妊娠中の女性が軍衣に触るのもNGです
さらに出産後30日以上たたないと、その女性の手も触っちゃいけませんでした


御陣女郎

出陣前はNGだったセックスも、出陣したらOK
戦場は男だらけなので、ここで出てきたのが女性の出張サービス
その代表が「御陣女郎」という売春婦達で、集団で仮小屋を作って各地に遠征していました

鉄砲隊は女性だった!?

人手不足の戦国時代は、女性の多くが戦いに加わっていました
ただ、接近戦になるとどうしても弱いので、敵に近づかずに倒せる鉄砲を女鉄砲部隊として持たせることが多かったのです

女はたくましい by本多忠勝

本多忠勝の書き残した書にこのような文が
「オレの若い頃は人手が足りなくって、女も戦場へ狩り出された。男の中には血の匂いを嗅いだだけでメマイを起こすようなヤツもいたというのに、女は毎月血には慣れているのか、いざとなると度胸が据わっている。攻め込まれた時、真っ先に突撃していったのも女だった」
江戸時代になると女性は弱いとみなされるようになりますが、実際この時代の女性は強かったのかもしれないですね

外国人から見た戦国女性

この頃日本へやってきた外国人はおもにキリスト教を布教する人たちです
そんな人たちが日本の女性について語ったことは

「日本では中絶が多く行われている!おなかを捻ったり、生まれたとしても踏み殺したりしている!」
「日本の女性は、許可無く一人で自由なところに行ける」
「夫婦それぞれ財産を持っており、場合によっては妻が夫に利子をつけて貸すことがある」
「日本の女性はいっつも腕や胸をあらわにした洋服を着ている!」
「高貴な女性は帯をゆったりと締めて、いつも垂れ下がっている。優雅でもある」
「日本女性は髪の毛を黒くするために努力している。それに頭髪に塗った油のせいでいつも悪臭がする」
「日本女性にはアクセサリーをつけるという習慣がない」
「日本女性はおしろいを塗れば塗るほど美人だと思っている。ただ白くすればいいと思ってる」
「日本では妻と夫が一緒に食事をしない。不思議だ」
「日本の女性はすごい酒を飲む。祭りの日には泥酔するほど飲んでいる」
「ヨーロッパの女性は文字が書けない人が多いけど、日本女性は文字が書ける女性が多い」
「ヨーロッパ女性は来客と直接話すのに、日本の高貴な女性は屏風や簾越しに話す」
「ヨーロッパの女性は頭に数多くの飾りをつけるのに、日本女性は何もつけないし、髪も束ねない」
「日本では尼が売春をしている!!おかしい!考えられない!」
「日本の女性は非常に礼儀正しく、世界中にこれほど善良で忠実な女性はいないんではないか?」


セックス管理も仕事のうち

セックスは健康管理の重要な事でした
出陣前に頑張っちゃって疲れちゃったら困るからです
そのため松永久秀や村上義明のように、わざわざ「性」に関する禁止事項を家訓にした武将もいるほどでした







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