牧織田秀信さんにインタビュー |
ハガクレ
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今回は織田秀信さんに来ていただきましたぁー
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秀 信
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秀信でっす!よろしくっ!
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ハガクレ
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ところで、お呼びたてして失礼ですが、秀信さんて誰?何した人?名前からして「織田信長」さんの関係だってのはわかりますけど・・・
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秀 信
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君、失礼にもほどがあるよ!ボクはあの織田信長の孫!そして織田家の当主なんだよっっ!
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ハガクレ
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えぇっ!そうだったんですか!そうとは知らず失礼を
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秀 信
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ボクはね、とっても可哀相なんだ。はっきりいってあの時代を生きた武将の中で一番気の毒なんじゃないかと思っちゃうよ
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ハガクレ
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何でですか?詳しーーーく教えてくださいよー(あなたのことあまりよく知らないので・・・ボソッ)
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秀 信
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ボクの小さい頃の名前は三法師っていうんだけさ
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ハガクレ
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えええええー!三法師さんだったんですかっ!
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秀 信
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はぁ・・・。みんなそーゆーリアクションなんだよね。ボクの本名は秀信っていうのにサ
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ハガクレ
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だって・・・・ねぇ?
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秀 信
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ねぇ?って言われてもサ。ボクだって三法師って名前だけが有名なのにムカついてんだよ!子供の頃の呼び名なんだからさぁー
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ハガクレ
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三法師=豊臣秀吉さんって感じですよね
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秀 信
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君ってホント失礼だね?ボクの名前はヒ・デ・ノ・ブ!!!織田家の当主!!ホントは秀吉なんかより全然エライんだからっ
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ハガクレ
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あー、はいはい、そーですねー。
うーんと、このインタビューを見てる人はわかんないかもしれないので一応説明しますね。
まず織田信長さんが本能寺の変で明智光秀さんに殺されました。その後、明智光秀さんを「主君の仇!」と殺したのが豊臣秀吉さんであります。で、本能寺の変で信長さんと信長さんの長男・信忠さんが死んじゃったので、織田家の次の当主は?ということになりました。で、家臣NO1の柴田勝家さんが「織田家の跡取りは信長殿の三男・信考殿がいい!」とプッシュしましたが、秀吉さんは今インタビューしている三法師さんがいい!といったわけです
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秀 信
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ボクは信長の長男・信忠の長男だからね。エヘン
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ハガクレ
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だけど三法師さんは当時3歳。まだチビッコだったため勝家さんたちは大反対したのですが、人たらしの秀吉さんは色んな人を味方につけ、なんと!自分のプッシュした三法師さんを見事新当主にすることに成功したのです。もちろん三法師さんの後見人は秀吉さんです
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秀 信
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そうです
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ハガクレ
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で?どうでした?新当主になった感想は?
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秀 信
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そんなのあんまり覚えてないよー。だけど実は一つだけ覚えてることがあるんだ
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ハガクレ
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え?どんなことですか?
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秀 信
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あのね、おじーちゃん(信長)のお葬式があったのね、新当主のボクはもちろん喪主として出なきゃならないわけじゃない?
だけどボク小さいから後見人の秀吉がボクを抱っこして現れたわけ。当然織田家の家臣は新当主のボクに頭を下げるんだけどさ、ソノ姿が秀吉に頭を下げてるみたいになっちゃったんだよねー
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ハガクレ
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三法師さんを抱っこしてたのが秀吉さんだったんですもんねー。
まぁ、柴田勝家さんたちにしてみればムカつく構図だったでしょうねぇ
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秀 信
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そっ。だってスゴイ目でボクのこと睨んでるオジサンたちいっぱいいたもん。ボク怖かったけど、アレってボクにじゃなくて秀吉にだったんだろうなぁ。案の定、その後に柴田勝家と秀吉がケンカしてね、秀吉が勝ったみたい
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ハガクレ
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あぁ、賤ヶ岳(しずくがたけ)の合戦ですねー。見事、秀吉さんが勝利をおさめましたよね
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秀 信
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でね、ボク、それから三法師って名前から「秀信」って名前に変えたんだ。秀吉がつけてくれたんだよ
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ハガクレ
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フーン・・・。秀信ねぇ・・・。
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秀 信
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なに?なんか文句あんの?
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ハガクレ
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いや、信長さんが主君だったんだから名前は「信秀」のはずなのに、秀吉さんの「秀」を頭につけたトコになんだか秀吉さんのナニかを感じるなぁ・・・と。
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秀 信
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えっ!アレ?ほんとだ!そうだよね!ボクのおじーちゃんの方が偉いんだから「信」を先に持ってこなきゃダメじゃん!ねぇ!?
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ハガクレ
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ねぇ?・・って、フツー気がつくでしょ
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秀 信
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むぅーーーー。なんかむかついてきたーーー!だからあの時、側近達が「秀信なんて変な名前だ」って言ってたんだ。むぅーーー。
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ハガクレ
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今さらムカついてもしよーがないじゃないですか!次行きましょ!次!で?その後の秀信さんはナニをやってたんですか?
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秀 信
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ん?あのね、13歳の時に岐阜城をプレゼントしてもらったんだ。けっこう楽でいい生活をしてたんだけどさ、19歳の時に秀吉が死んだんだー。
そしたらさぁ、秀吉の家来の石田三成ってヤツが徳川家康とケンカしはじめたんだよね。
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ハガクレ
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ほぉ。関ヶ原の合戦のことですね!
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秀 信
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そしたらさ、三成がボクのとこに来てさ「秀信殿は太閤様に世話になったんだからこっちの味方に入りなさい」って言って、西軍に入れられたんだよね
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ハガクレ
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ふーん。ほんとは西軍(石田三成)と東軍(徳川家康)どっちに入りたかったんですか?
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秀 信
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どっちでも同じだよぉ。だって秀吉はボクのおじーちゃんの家来で、家康だっておじーちゃんと同盟組んでたけど家来みたいなもんだったんでしょ?先に三成がボクのとこに来たから西軍に入ったけど、どっちについてもボクは織田家の当主だよ?主君であるボクのとこに攻めてくるわけないじゃんって思ってたんだ
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ハガクレ
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が、西軍に入ったら東軍に攻め込まれたと?
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秀 信
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そう!そうなんだよ!ボクすっごいムカついた!ナニあの福島正則とか黒田長政って!ボクのとこに攻めてくるなんて失礼なヤツラだよね!おじーちゃんの時代には名前も聞いたことのないヤツラだったくせにサ!
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ハガクレ
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はぁ、そうですねぇ
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秀 信
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ボク、チョーーーーショックでさ!もう死んでやるうーーって自殺しようとしたんだけど、福島正則ってヤツに止められてサ。もう人なんて信用できない!って思って、高野山に行ったんだ
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ハガクレ
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高野山へ?へぇー。じゃあ世間からドロップアウトしたんですね
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秀 信
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そっ。ボクそこで自分のこと改めて見つめなおしてみたの。
結局ボクってさぁ、利用されまくった人生だったのかもなぁ・・・・って。そしたらさ、なんか具合が悪くなってきて死んじゃったんだよぉ!信じられるぅ?まだ26歳で人生これからだってのにさぁ!
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ハガクレ
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なんか憐れですネ・・・・。信長さんさえ生きてれば天下人だったのにね。運命って残酷ですねぇ
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