| 三姉妹にインタビュー | |
| ハガクレ |
今回は、戦国を語るに欠かせない三姉妹・浅井家の茶々さん・お初さん・お江与さんに来ていただきました〜！いやー、すごい顔あわせですね〜 |
| 三人 |
シーン |
| ハガクレ |
ん？皆さん久々の対面なのになんで盛り上がらないんですか？ |
| 茶 々 |
フン！わたくしは豊臣家の嫡男を産んだ唯一の女性ですわよ？それを我が妹の家である徳川によって滅ぼされたのですわよ？笑って再会なんぞできます？ |
| お江与 |
おねぇちゃんそんなこと言わないでよぉ。アタシだって大変だったんだからぁ |
| お 初 |
そうよー。姉さんは昔っから怒りっぽいんだからぁ |
| 茶 々 |
何言ってるのよ！わたくしの可愛い秀頼ちゃんが死ぬことになったのはあんたたちの家のせいなのよっ！！ |
| ハガクレ |
あのー、いったいお三方に何があったんですか |
| お 初 |
ここは私が説明いたしますわ。姉の茶々は天下人・豊臣秀吉の側室となり、私は京極高次の妻となり、妹のお江与は徳川秀忠の妻となったのでございます ですがね、豊臣秀吉殿が亡くなられてから、徳川が天下をとるために動き出したのでございます。 |
| 茶 々 |
ったく、何だってのよ！？徳川なんて豊臣の家臣じゃないのさ！それをよくも |
| お江与 |
アタシ知らないもん。義父の家康が勝手にやったことだもん |
| 茶 々 |
なんでアンタがとめないのよ！秀忠なんてアンタの尻に敷かれっぱなしだったっていうじゃないの |
| お江与 |
だってぇ |
| お 初 |
まぁまぁ姉さん落ち着いてよ |
| 茶 々 |
フン！あんたって昔っからそうよね！したたかというかさ！豊臣が栄華を極めてる時はわたくしにゴマすりしてたくせに、徳川が勢いづいてくるとお江与にゴマすりしちゃってさ |
| お 初 |
ひどい！！そんな言い方ないじゃない！ |
| 茶 々 |
ホントのことでしょ？あんた地味なくせに一番ちゃっかりしてんじゃないの？ |
| ハガクレ |
まぁまぁ、久々のご対面なんだから少し落ち着きましょうよ。ね？ここは昔の思い出話とかで盛り上がってはいかがですか？ |
| 茶 々 |
フン。昔の思い出話など辛いことばかりよっ！両親の死や2度の落城・・・思い出しもないし話したくもないわ！ |
| お江与 |
ねぇねぇ、アタシ昔から気になってたんだけど、茶々おねぇちゃん秀吉のこと好きだったのぉ？ |
| 茶 々 |
好きなわけないでしょ！ヤツは親を殺した仇よ？しかも猿のような顔だし！学もないしっ。いいこと？このさいだからはっきり言いますけどね、お江与、なんであんたが一番年下なのに真っ先に結婚させられたか知ってる？ |
| お江与 |
え？ |
| 茶 々 |
あんたが一番ブスだからよ |
| お江与 |
なにそれぇ！！ひっどーーーい |
| 茶 々 |
いーい？あのサルはね、わたくしたちの母（お市）が好きだったの。だから母に似た美貌を持ったわたくしを側室にするがために、邪魔なあんたたちを先に嫁がせたのよ |
| お 初 |
えー。でもおねーちゃんどっちかというとパパ似じゃなぁい？ |
| お江与 |
そうだよそうだよー |
| 茶 々 |
は？あんたたちの方がパパ似よ！！失礼ねっ！わたくしはね、母の美貌を一番受け継いでるの！！見れば分かるでしょ？フン！いい？わたくしは秀頼にはサルのような学のない男になってほしくなかったからこそ、英才教育を施したのよ |
| お江与 |
でもおねーちゃん秀頼のこと過保護に育てすぎたんじゃない？ |
| 茶 々 |
わたくしはアンタのようにポコポコ子供を産めなかったのよ！一人息子よ？大事にして何が悪いのよ？ |
| お江与 |
アタシだって大変だったんだから！女の子ばっか産んでるから家康に怒られてたしさ！せっかく産んだ家光だって春日局っていう乳母に取られちゃうし！辛かったんだよ！ |
| 茶 々 |
フン。アンタの辛さなどこのわたくしに比べれば屁よ！屁！ |
| お 初 |
っていうかさぁ、秀頼ってホントにおねーちゃんとサルの子供なのぉ？ |
| 茶 々 |
そうよ！！何言ってんのアンタ！ |
| お 初 |
へーぇ。ふぅーん |
| 茶 々 |
あんた腹立つ子だわねっ |
| お江与 |
私、噂でね、秀頼は石田三成か大野治長の子供じゃないかって聞いたことあるよ〜。サルは種無しなんじゃないかって |
| 茶 々 |
・・・・。あんたね、冗談でもそーいうのやめなさいよねっ。ま、あんたはすごいもんね。ぼんくら秀忠と結婚した時、すでにバツ２だもんね。あんなぼんくら、簡単に手なづけたでしょうよ。ったく、なんであんなぼんくらが幕府の将軍になっちゃってるわけ？ |
| お 初 |
姉さん言いすぎよう〜。もぉ豊臣が滅びるのは運命だったんだってば |
| 茶 々 |
何ですってぇ！？ |
| お 初 |
だってそうじゃない？秀吉って最後の方やばかったじゃない？朝鮮出兵とかやりだすし、日本がぼろぼろになったんだよ？狐付きだったとか言うじゃない |
| 茶 々 |
まぁアレはわたくしにもよくわからないわね。サルのやることは、わたくしには関係ないわ |
| お 初 |
関係ないって冷たくない？ |
| 茶 々 |
知らないわよ！わたくしは秀頼だけがきちんと天下を受け継ぐことが出来ればよかったのよ |
| お江与 |
結局おねーちゃんって自分のことしか考えてないじゃん |
| 茶 々 |
失礼な！ |
| お江与 |
お母さんに一番似てるからってさー、アタシなんか秀吉に大事にされてないから二人の知らない男と結婚させられたんだよ？三人目がたまたま秀忠だっただけだもん。それまで大変な思い一杯してきたんだから！その間おねーちゃん秀吉のとこでぬくぬくしてたじゃん |
| お 初 |
そうよ。私だって名門とはいえ、落ちぶれた家の京極家に嫁がされたんだから。見てられないほど気の毒な家だったんだよ？姉さんは最初っからセレブな生活出来てたじゃない！！自分専用のお城まで作ってもらっちゃってさ |
| 茶 々 |
わたくしはわたくしでで大変だったのよ！ |
| ハガクレ |
あのー、みんなそれぞれ苦労なさったんで、誰が一番大変だったとかそういうの置いときましょうよ〜。みなさん、それぞれ苦労なさってるんですから・・・ね？ |
| お 初 |
確かにそうね・・・。あっ！そうそうおねえちゃんに聞きたかったんだけどさ、うちのダンナの妹どうだった？ |
| 茶 々 |
松の丸のこと？あれは最悪な女だわよ |
| お江与 |
え？それ誰？お初おねーちゃんのダンナの妹？ |
| お 初 |
そうなのよー。ちょっと美人だからって生意気でさー |
| 茶 々 |
フン。松の丸なんぞわたくしと比べるほどのもんでもないわ。わたくしに比べたら、勝負にもならなくてよ？ |
| お 初 |
そうなんだー。なんか噂で寵愛１・２を争ったって聞いたよ |
| ハガクレ |
私も聞きましたねぇ。以前 松の丸にインタビューしたことがあるんですよ |
| 茶 々 |
フン。女の戦いでわたくしが負けるわけがないでしょ？ |
| お 初 |
でも、北政所（おね）には勝てなかったじゃん |
| 茶 々 |
ムッ。何言ってるの？女の勝負では勝ってたわよ。ダントツよ！ぶっちぎりよっ！現にあの人は子供を生んでないじゃない。石女よ石女 |
| お江与 |
でもさぁ、サルってずーっと北政所を大事にしてたんでしょぉ？ |
| 茶 々 |
あんたね、わかってる？北政所ってわたくし達の母の兄（織田信長）の家臣（秀吉）の奥さんよ？わたくし達のほうが全然レベルが高いのよ？そんな女と勝負なんて最初っからついてるじゃない。わたくし達は戦国最高の姫。あの人はそこらへんの武士の娘。で、選んだ夫はモト農民。はなっから勝負にならないじゃない。オホホホホ |
| お江与 |
でも、おねーちゃんたち結局自害じゃん |
| 茶 々 |
何？文句あんのアンタ？ |
| お 初 |
お江与はいいよね〜。将軍の御台所だもんね〜。ね、ね、大奥ってどんなトコだったの？？ |
| お江与 |
もー最悪だよ！！なんたってムカツクのがさ、春日局って女でさ、乳母のくせにすっごいエラソーなの！家康にも取り入っちゃってさ、あたしよりエラソーにしたりするんだよ！むっかつくでしょぉー |
| 茶 々 |
そんな女、わたくしにかかればひとひねりだというのに。甘いのよアンタは |
| ハガクレ |
うわ。確かにもっとすごい戦いが繰り広げられそうですね |
| お江与 |
でもさぁ、いちおー私が産んだ家光が将軍になったから、浅井家の血は残ってたってことだよぉ。豊臣家の血より浅井家の血が残ったってことであたし、エラいでしょ？頑張ったでしょ？？ |
| お 初 |
・・・・。まぁね |
| 茶 々 |
結局あんたがいっちばんラッキーだったってわけね。あーあ、わたくしももっとブスに生まれればよかったわ |
| お江与 |
だぁーかぁらぁー！やめてよブスとかいうの！あっ！！！そーいえば茶々おねーちゃんアタシの娘（千姫）いじめたでしょ！もー大人気ないんだからっ |
| 茶 々 |
あんなバカ娘をわたくしのカワイイ秀頼に送りつけてくるからよっ。ったくわたくしの可愛い秀頼にあんなバカ妻冗談じゃないわよ |
| お江与 |
なによぉ！秀頼だってブヨブヨの色白デブじゃん！あたしの千姫のほうがもったいないよ！！ |
| 茶 々 |
キーーー！！！なんですってぇぇぇ！！ |
| お 初 |
もうやめてよっ！！！ |
| 茶 々 |
なっ、なによっ！なんでアンタがぶちきれんのよ！ |
| お 初 |
だって・・・だって・・・・私、全然歴史の表舞台に立てなかったんだよ！！おねーちゃんはいいじゃん!自害したけど歴史に名を残してさっ！お江与！あんたもよ！将軍の妻なんかになっちゃって有名になってるしさっ！！私にわかんない話ばっかしないでよ！！どうせ私なんか・・・私なんか・・・ |
| お江与 |
おっ、おねえちゃん・・・ |
| 茶 々 |
フン。一番地味なんだからしょうがないじゃない。でもね、あたしはアンタのほうが羨ましいわよ。権力にあまりこだわらず、京極家を立て直すためだけに生きていけたじゃないのさ。他の女との戦いとか、政とか、わずらわしいことないじゃないのさ。 |
| お 初 |
おねぇちゃん・・・ |
| 茶 々 |
いい？もうこの際だからまとめるけど、人間としてはアンタが一番思い通りに生きれたのよ？ワタクシやお江与は身分が高くなっただけに、色んな人間関係に悩まされ、苦しんできたの。わかる？思い通りになったことなんてほとんどなかったわよ |
| お江与 |
そうだよぉ。私なんか大奥にずぅっと閉じ込められてたんだよぉ。外も自由に遊びにいけないしさ。お初おねーちゃんが一番羨ましいよ。好きなトコ行けて、好きな事できて。京極家だって立派に残ったしさぁ |
| 茶 々 |
そうよ。京極家なんてあんなヤバイ家だったのに、うちのサルがお家建て直ししてくれたじゃないのさ。それもこれも、みーんなアンタが京極家に行ったからでしょ？京極家のみんなに感謝されて、幸せじゃないのよ！ |
| お 初 |
そっ・・・・そうかな？ |
| お江与 |
そうだよ！！もーーーお初おねーちゃんの幸せ者！！このこの〜 |
| ハガクレ |
あのー。そろそろ結果オーライってことで締めくくっていいですかね？ |
| 茶 々 |
よろしくてよ。さ、二人とも、行くわよ |
| お 初 お江与 |
えっ？どこに？ |
| 茶 々 |
もちろん飲みによ。女三人集まったらお酒でしょ？ホホ |
| お江与 |
さすがおねーちゃん！今日はおねーちゃんのおごりね |
| 茶 々 |
何言ってるのよ！あんたが一番金持ちじゃないの |
| お江与 |
なんでよぉ！おねーちゃん、サルの隠し黄金いっぱい持ってるんでしょ |
| 茶 々 お 初 お江与 |
アレは秀頼ちゃんの教育ローンに・・・ ケチ！ あんたこそ！ 秀忠からうばってきなさいよ ぼんくら！ サル！ ビンボー！！ だいたい幕府はケチなのよねっ ぎゃぁぎゃぁ |
| ハガクレ |
・・・・行っちゃった。それにしても今回は全然出番がなかったなぁ・・・ |
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