風魔は相模の国 足柄下郡の風間谷(かざまたに)に住んでいたことから「風魔」と称したといわれています この頃、関東の覇者になりつつあった北条家初代早雲が、この風間谷に住む一族のしのび技を知り、召抱えたといわれています これが風魔一族で、頭目(親分)は代々風魔小太郎と名乗りました この風魔小太郎の容貌はものすごく、身長が二メートル以上あり、目は逆さに裂け、牙が四本あったといわれており、どうみても人間ではない容貌をしていたそうです この一族の戦場での働きはすさまじく、武田勝頼との戦いの時、武田の陣へ夜襲を試み、錯乱させ略奪しました これを毎晩続けたもんだから、武田側は恐ろしさに震え上がったと言われています が、北条家は豊臣家によって滅亡となりました 風魔一族は江戸へ入り盗賊となったのです ですが江戸ではすでに武田の乱波である向崎甚内が盗賊として縄張りをしいていました このため両派は険悪なムードに そしてとうとう甚内は幕府の風魔狩りの手伝いをしたのです こうして江戸から風魔一族を一掃 以後、風魔一族はどうなったのかは謎です
|