江戸っ子のお化粧             



江戸の女性はどんな顔をしてたのでしょう?



お江戸ガールの重要ポイント

お江戸の女性の「美」ポイントを順番に言うと・・・

1 色の白さ

2 鼻の高さ

3 目じり

4 目の大きさ

5 マユゲと目の間が離れてるかどうか

6 口の大きさ

7 顔の形

8 額の形

となっております

というか、圧倒的に色の白さがポイントでした

とにかく美白!それが一番だったのであります




おしゃれバイブル

お江戸ガールのバイブルが「都風俗化粧伝」

この本は江戸後期に京都・大阪・江戸で発売され、明治や大正時代にも読まれていた超ロングセラー

この「都風俗化粧伝」は田舎の女の子たちにも大ブレイク

当時は都会と田舎の生活は思いっきり違ったので、田舎の女の子たちはこの本が最高のオミヤゲなのでした

さてさてこの本に書かれていた内容は、メイク方法・美肌作り・ヘアケアなどなど

いろーーーんな美容法を取り入れたまさにバイブルだったのであります





目は口ほどにモノを言わない

現代の女性の化粧で重要なのは「目」

眼力は大事ですからね(笑)

が、江戸時代は目はほとんど重要視されてませんでした

目の化粧をするようになったのは江戸時代も後半に入ってから

役者の真似をして、目のふちに紅をつけて、その上から白粉で押さえるんだけど、あんまり評判はよくなかったようです





美白にするには

とにかく美白が一番だった江戸ガール

顔にはおしろいを塗ってました

さてこの「おしろい」ですが、実は二種類あります

鉛おしろいと水銀おしろいであります

水銀おしろいは御所おしろいとも呼ばれ、おもに上流階級しか使えませんでした

江戸ガールが使っていたのは鉛おしろいです

この鉛おしろいは、すごい有害物質であり、役者さんの中には使いすぎて手足切断した人までおります






おしろいのつけ方

おしろいはお水で溶いて顔につけます

雪解け水を使ったり、固形おしろいの場合は湯銭にして一時間ほどつけておいたり

とにかく、大変な手間がかかりました

現代はファンデーションがあるので、ほんと助かりますね〜




大ヒットコスメ

お江戸ガールに売れまくったのは「江戸の水」

かなりシンプルなネーミングですが、地方からおとりよせ注文がガンガン入るほどのヒット商品

売り出したのは作家の式亭三馬であります

「江戸の水」が売れる前、江戸ガールの憧れだった化粧水は「花の露」
そして対抗する化粧水は「菊の露」

両方ともすっごく愛用されました





口 紅

目と同じく、実は口もあんまり重要視されてませんでした

やっとこさ江戸時代になって「紅」が注目され始めましたが、それでもあんまり庶民には使われなかった

それはナゼ?というと、値段が高いから

お側一杯が300円だとすると、口紅は1200円ほど

そんなでもないじゃん!と思うかもしれませんが、3.5グラムで1200円はなかなかのお値段

流行の塗り方は、下唇をちょっと緑っぽくすること

口紅は乾くと玉虫色になるので、下唇に厚く塗って緑っぽくするのであります





マユゲ

マユゲはセレブの身分の象徴でありました

ぼうぼう眉といって、ほんと丸くぼうぼうにするのが一般的なセレブの眉

では一般庶民はというと、結婚すると剃っちゃうので眉毛に関しては無縁

遊女と娘さんだけがマユゲをいじってました





洗顔はぬか袋

キレイにお化粧しても、素肌がきれいじゃないのは残念

お江戸ガールもその気持ちはおんなじ
洗顔フォームも何もない時代なので、お江戸ガールは「ぬか袋」を使ってました

ぬかを布に包んで、ピカピカにお肌を磨き上げていたのであります

ちなみにお湯で顔を洗うのはNG
絶対にお水!!!だったのであります





 ミラクルコスメ うぐいすのフン

うぐいすのフンって・・・・?と思われると思いますが、そーーーなんです!うぐいすのフンは当時洗顔料として使われていたのであります

もともとうぐいすのフンは遊女たちが着物のしみぬきとして使ってました
いくらつかっても布がいたまないので「もしかしたら白粉で焼けちゃった肌もきれいになるかも・・・」ということで使い始めました

コレ、本当に効くそうです
科学的にも実証され、今でも売られてます

が、現代は野鳥保護の関係で、日本のウグイスではなく海外の鳥からウンチを輸入

一度使ってみては??





お歯黒

外国人がびっくりしたのがこのお歯黒

外国人は白い歯が命!なのに、江戸の女性はわざわざ歯を黒くしてましたからね

お歯黒は、「結婚している女性」がつけるものでした

どんな貧乏な女性でも、お歯黒は欠かせなかったのであります

ちなみに花嫁道具の第一位はお歯黒セット 二位は鏡台 三位は針箱

それほどまでにお歯黒は大事なことだったんですねぇ


お歯黒にするには、壺の中にお米のとぎ汁と、お酢・そしてさびた釘なんかを入れて3ヶ月置きます

三ヵ月後鉄さびがでた水は茶色になっており、その水を温めます

かなり臭いです

で、布で歯の水分をとり、作った「お歯黒水」を歯に塗り、何度も繰り返すのであります

大変ですねぇ・・・というか、体に悪そう




爪 紅

爪紅(つまべに)は、今のマニキュアのこと

今とちがって爪全部に塗るのではなく、爪の先っぽだけにちょこっと塗ってました




 ほんのりフレグランス

お江戸ガールはほーーーんのり匂いを漂わせるのがポイント

ぷんぷん匂う香は粋じゃなかったんですね〜

人気があったりは伽羅(きゃら)

伽羅は香木の最高級品だったので、めっちゃくちゃ高かった

変わりに伽羅になんとなーーーく似た香りの白檀や丁子などが売られていました





20歳で年増!?

年増というと、何歳くらいからを想像しますか?

江戸では元服した女性はいきなり年増になっちゃいます

20歳から28歳くらいまでが「中年増」

30歳すぎたら「大年増」になっちゃいます