吉原百人斬


生まれては苦界 
死しては投げ込み寺 苦界十年の女たちの世界

1696年の出来事です

この事件は後に歌舞伎で取り上げられ、江戸っ子の大人気になりました

吉原に八橋という遊女がいました

下野佐野(栃木県佐野市)の豪農である次郎左衛門は、仕事で江戸へやって来た時に吉原に足を踏み入れました

田舎からやってきた次郎左衛門にとって、吉原は憧れの場所

胸を躍らせながら大門をくぐりました

そこを兵庫屋の八橋が豪華絢爛な行列を作って歩いていたのです

次郎左衛門は八橋にヒトメボレしてしまいました

が、次郎左衛門は超ブ男

ですがお金持ちだったので、なんとか八橋を身請けしようと思い始めたのです

次郎座衛門は何度も八橋のもとへ通いました

八橋は遊女として、次郎左衛門にお金を使わせるだけ使わせていたのです

が、実は八橋には恋人がいました

その恋人が次郎左衛門と別れるよう言ったのです

八橋は恋人に逆らえず、身請けしようとやってきた次郎左衛門に対し、人が大勢いる中で

「あんたみたいな醜い男に身請けされるなんて、真っ平ご免でありんす」と言ったのです

次郎左衛門は大ショック!

そして突然、狂ったように八橋ら兵庫屋の人々を次々と斬り殺してしまったのでした

一途な八橋へのまっすぐな思いが江戸っ子の同情を誘い歌舞伎で大人気になったのです



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吉原から出る?


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