吉原で遊ぶにはルールがあった 客が遊女と親密になるまでは3回は通わないといけないのであります その手順を紹介 「初会(しょかい)」 とりあえず初お目見え。遊女もよそよそしく、酒宴もあまり盛り上がらない。 格の高い遊女ともなると、客から離れて座り、帯をほどくことなんてない 料理にお箸もつけず、お酒を注がれてもまったく飲まないし、それ以前に口も聞かなかったし、気に入らない客を断ることもできた。 客は高い揚代(料金)だけを取られちゃうのです 江戸後期になると、初会でもとりあえず床入りするようになります 「うら」 二度目になると、遊女も多少優しい言葉をかけてくれる 「なじみ」 3回目になると、ようやく馴染み客となれる 専用のお箸が用意されるように が、床花(とこはな)というチップをあげなければならない 馴染み客になると、他の遊女と遊んではいけなくなる。それだけではなく、他の遊女と遊ぶのも禁止 もし他の遊女に心を移し、それがばれた場合は、罰として振袖を着せられ髪を切られてしまう 遊びのルールを知らないと、バカにされるのである が、遊女は一人の客だけを相手してばかりはいられない なじみ客が重なった場合は、妹分の新造が代理となり客の相手をするのです が、この場合は床入りは禁止 こうして吉原ではもったいぶったやり方で「女の価値」を高めたのです そしてこの「しきたり」が面倒だ!という人たちの声にこたえて、吉原以外のモグリの性風俗ができあがるのです |
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