明治27年 1894年



明治27年 1894年 年表
日清戦争への道のり

この年、日清戦争が始まります

なぜ日本と中国が戦うのか?そのへんをちょっと解説していきます

もともと中国は朝鮮のことを「属国」(簡単にいうと、自分の国の家来みたいなもん)だと思ってました

日本はというと、朝鮮は独立国だと思ってました

といっても、日本は朝鮮の人たちの独立を守ってあげよう!なんていういい心からじゃなくって、単純に朝鮮が中国のものだと日本が困っちゃうからであります(自分達が欲しいから)

日本にとって朝鮮はいっつも日本へやってくる軍隊の通り道なので、朝鮮が中国のものだと危険だから日本が自分のものにしたかったんですね

ということで、日清戦争というのは、日本と中国が「朝鮮半島」を自分の国のものにしたいという戦いなのであります

2月1日 富山の薬売り業者らが設立した共立富山薬学校が開校

2月16日 天満紡績騒動で、職工の指導者4人に重禁固刑。

3月 東京の丸の内に初めて貸しビルができる

3月 不景気で東京に空家が増える

3月1日 第3回臨時衆議院議員選挙。自由党が120人で議席をのばす。

3月1日 清・英、雲南ビルマ条約

3月29日 朝鮮全羅道で暴動。のち拡大し東学党の乱に発展。朝鮮政府、清に救援を求める

4月3日 犬養毅 改進党を脱党する

5月1日 朝鮮全羅南道に暴動、南鮮に拡大(東学党の乱に発展)

5月 巻きタバコ「ヒーロー」が発売される。若い人に大人気

ちなみに日清戦争の影響で、タバコの銘柄もそれっぽいネーミングに

 「かちどき」「万歳」「大勝利」「大将」などなど

5月16日 北村透谷が自殺

6月9日 大鳥圭介、陸戦隊を率いて仁川に上陸(清国、日本軍出兵に警告を発す)

7月1日 三菱本社、丸の内にうつる(丸の内ビル街の先蹤)

7月5日 尾崎紅葉が校訂した西鶴全集が発売禁止になる

数年前、埋もれていた西鶴の本が再発見された

俳人の淡島寒月は山東京伝の随筆から西鶴を知ってから大の西鶴好き
で、友人の尾崎紅葉や幸田露伴にそのおもしろさを話していた

ということで、尾崎紅葉も西鶴を模倣しました

が、卑猥な言葉が多いということで、発売禁止となってしまったのでした

7月16日 日英通商航海条約調印
7月25日 高陞号事件

日清戦争への道のり

8月1日 清国に対して宣戦布告する

8月7日 愛国の赤誠に燃ゆる出征志願者続出(応接に遑なく、遂に義勇兵に関する詔勅下る)

8月20日 日韓暫定合同条款調印

9月4日 第一軍司令官山県有朋、出征

9月16日 日本軍、平壌を占領。

9月17日 黄海会戦(司令長官伊東祐亨中将率いる連合艦隊、清国北洋艦隊主力と遭遇し、5艦を撃沈)

10月1日 東京商品取引所が開業。砂糖・塩・綿糸・綿花・木綿・油・肥料・金属・雑穀の9品。

10月 「日本兵」という言葉が流行

12月9日 上野で戦勝祝賀会が開催 
上野で旅順占領の第1回戦勝祝賀会を開催。「川上音二郎戦地見聞日記」が上演され、皇太子も観劇

12月 東京少年音楽隊が創設

12月19日 缸瓦塞の激戦

この年の出来事


・銀座に服部の時計等が進出。以後、銀座のシンボルになる

・この頃の流行 自転車・短いオーバーコート・女性用のショール・雪駄・婦人従軍歌・勇敢なる水兵